武田薬品が新型コロナウイルス感染症の治療薬を開発開始

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■高免疫グロブリン製剤の開発など米国議会に情報提供

 武田薬品工業<4502>(4502)は3月4日の夕刻、新型コロナウイルス感染症の治療薬について、米国時間の3月4日、米国議会で情報提供し、高免疫グロブリン(H−IG)の開発を開始することなどを明らかにすると発表した。

■すでに既成薬からも有効な治療候補の探索を開始

 新型コロナウイルスに感染されたハイリスク患者に対する治療薬として、抗SARS-CoV-2ポリクローナル高免疫グロブリン(H−IG)の開発を開始すること、および、同社の上市済みの製品とパイプラインの中で感染者に対する有効な治療薬となり得るものを調査していることについて、米国時間の3月4日、米国議会において情報提供する。

 
発表によると、高免疫グロブリンは、これまでに重症急性ウイルス性呼吸器感染症の治療薬として有効であることが示されている血漿分画製剤であり、新型コロナウイルスの治療選択肢となる可能性があるとした。

 同社は、すでに上市済みの製品および薬物候補ライブラリの中からいくつかを選定し、それらが「COVID-19」(今回流行中の新型コロナウイルス)の患者に対する有効な治療薬の候補となる可能性について探索している。これらの取り組みは早期の段階にあるが、同社の中で高い優先順位を与えられているとした。(HC)

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