ミロク情報サービスは切り返し年初来高値、ROE13%台、利回り2.1%、増収増益

株式市場 銘柄

チャート8 ミロク情報サービス<9928>(東1)は5月1日の655円を直近安値に701円と切り返す展開となっている。13日は39円高の740円と年初来高値に進んでいる。

 5月12日に発表した前期(15年3月期)の業績は、売上高が前々期比1.4%増の223億83百万円、営業利益が同5.6%増の25億24百万円、経常利益が同6.8%増の25億87百万円、純利益が同26.5%増の17億57百万円だった。概ね計画水準の増収増益だった。純利益は投資有価証券売却益2億91百万円も寄与した。

 配当予想は前々期と同額の年間15円(期末一括)とした。連結配当性向は26.9%である。なおROE(自己資本当期純利益率)は同1.0ポイント上昇して13.7%、自己資本比率は同4.2ポイント上昇して67.8%となった。

 システム導入契約売上高は主力製品のライフサイクルの影響で同2.1%減の142億29百万円だったが、サービス収入が同6.9%増の76億71百万円と好調に推移した。会計事務所向け総合保守サービスTVS収入、ソフト使用料収入、企業向けソフトウェア運用支援サービス収入、ハードウェア・ネットワーク保守サービス収入が増収だった。ストック型のサービス収入の好調で差引売上総利益率は同1.9ポイント上昇して64.0%となった。

 16年3月期予想は売上高が前期比5.4%増の236億円、営業利益が同18.8%増の30億円、経常利益が同16.0%増の30億円、純利益が同3.0%増の18億10百万円、配当予想が前期と同額の年間15円(期末一括)としている。

 会計事務所向けシステムや中堅・中小企業向けERPシステムの拡販、新規顧客の開拓、ソフト保守サービス契約率の上昇などで人件費増加などを吸収して増収増益基調だ。16年1月スタートに向けたマイナンバー制度関連需要も追い風だろう。

 PER(会社予想の連結EPS57円42銭で算出)は12~13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は2.1%前後である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る