星光PMCは21年12月期2Q累計大幅増収増益で通期予想を上方修正、さらに再上振れの可能性

(決算速報)
 星光PMC<4963>(東1)は8月10日の取引時間中に21年12月期第2四半期累計連結業績を発表した。需要が回復基調となって大幅増収増益だった。そして通期予想を上方修正した。さらに再上振れの可能性がありそうだ。収益拡大を期待したい。株価は大幅増収増益と上方修正に対して材料出尽くしの反応となったが、目先的な売り一巡して上値を試す展開を期待したい。

■21年12月期通期予想を上方修正、さらに再上振れの可能性

 21年12月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比19.5%増の149億84百万円となり、営業利益が54.9%増の15億03百万円、経常利益が66.0%増の16億32百万円、親会社株主帰属四半期純利益が71.6%増の10億63百万円だった。需要が回復基調となって大幅増収増益だった。

 製紙用薬品事業は15.4%増収で32.3%増益だった。日本国内、中国とも売上が増加した。樹脂事業は27.0%増収で49.7%増益だった。粘着剤、印刷インキ用樹脂、記録材料用樹脂の売上が順調に増加した。化成品事業は22.3%増収で91.2%増益だった。主力の輸出が好調だった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高75億11百万円で営業利益9億63百万円、第2四半期は売上高74億73百万円で営業利益5億40百万円だった。

 通期予想は上方修正して売上高が20年12月期比19.1%増の310億20百万円、営業利益が12.5%増の29億40百万円、経常利益が16.2%増の31億円、親会社株主帰属当期純利益が15.7%増の19億50百万円としている。配当予想は据え置いて20年12月期と同額の16円(第2四半期末8円、期末8円)である。

 第3四半期以降は新型コロナウイルス感染再拡大や原料価格上昇などの不透明感があるが、第2四半期累計が想定を上回ったため通期予想を上方修正した。修正後の通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高48.3%、営業利益51.1%、経常利益52.6%、当期純利益54.5%である。需要が回復基調であることを勘案すれば、通期予想は再上振れの可能性がありそうだ。収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は大幅増収増益と上方修正に対して材料出尽くしの反応となったが、年初来高値圏だったため決算発表時の短期トレードが優勢になった形だろう。目先的な売り一巡して上値を試す展開を期待したい。8月10日の終値は906円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS64円31銭で算出)は約14倍、時価総額は約279億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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