【話題株】ケンコーマヨネーズ、11日の自社株買いは「不成立」だったが売却側に不備発生し改めて行う予定

■株価は4日続伸、次回の実施で来年2月まで行う自社株買いは「満額達成」も

 ケンコーマヨネーズ<2915>(東1)は8月12日、1534円(27円高)となり、下値圏から4日続伸基調の出直り継続となった。11日の夕刻、同日朝実施した東証『ToSTNet-3』(自己株式立会外買付取引)について、「今回は売却株主の発注手続等に不備が生じたため、不成立となりました」「改めて買付けを行う予定」としたため、株価材料としての期待が継続する形になった。

 この自己株式取得(自社株買い)は、取得株数50000株(上限)の買付けを8月11日午前8時45分の東証『ToSTNet-3』に委託し、8月10日の終値1488円で実施すると10日の取引終了後に発表していた。

 同社は、2021年2月に取得株数20万株(自己株式を除く発行済株式総数に対する割合1.21%)、取得総額4億円を上限とする自己株式の取得(自社株買い)を発表しており、取得期間は2021年2月22日から22年2月21日まで。この自社株買いで取得した株式の累計は、21年8月10日現在で15万株に達しており、冒頭に掲げた『ToSTNet-3』経由の自社株買いによって「満額達成」となる予定だった。

 10日の発表では、「今回、不成立となりました株式数取得に向けて、改めて買付けを行う予定」「本件につきましては詳細が決まり次第開示する予定」とした。もし次回も取得株数5万株の規模で行えば、現在実施中の来年2月までの自社株買いは「満額達成」になる。このため、株価材料としての期待が継続する形になっただけでなく、積極的な買付姿勢も改めて浮き彫りになり、株式市場関係者の注目が集まっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■昔ながらの味わいを現代風にアレンジ、全国スーパーなどで展開  第一屋製パン<2215>(東証スタ…
  2.  日清食品ホールディングス<2897>(東証プライム)傘下の日清食品は8月18日、「カップヌードル…
  3. ■世界が注目する学問を豊富な事例とイラストで紹介  学研ホールディングス<9470>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…
  2. ■公明党離脱ショック一服、臨時国会控え市場は模索  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みして…
  3. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…
  4. ■総裁選関連株が再び脚光、政権交代期待が市場を刺激  今週の最注目銘柄は、さいか屋<8254>(東…
  5. ■金先物関連株、最高値更新で安全資産需要が強まる  日本取引所グループ<8697>は9月24日、今…
  6. ■石破首相辞任表明後も市場は急落回避、投資家の買い意欲継続  「一寸先」は、不確実で予測が難しい。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る