アイリッジの子会社フィノバレーの「MoneyEasy」が神戸大学などの「すいすいコイン」に採用

■店舗側での初期投資や手間がかからず導入できる点が評価

 アイリッジ<3917>(東マ)は、同社の連結子会社フィノバレーのデジタル地域通貨プラットフォーム「MoneyEasy」が、神戸市の「大学発アーバンイノベーション神戸(複合領域・民間企業連携型)」選定事業として採択された地域通貨アプリ実証実験「すいすいコイン」のプラットフォームとして採用されたと発表した。

 神戸市では、神戸市の地域課題や行政課題の解決等を目的として若手研究者の研究活動経費を補助する制度、「大学発アーバンイノベーション神戸」を実施している。今回2021年度の採択事業として、国立大学法人神戸大学経営学研究科 保田隆明教授が進める「地域デジタル通貨による、地域コミュニティ再構築および経済活性化に関する効果研究」が選定され、その一環として、水道筋商店街地域通貨「すいすいコイン」実行委員会(責任者は国立大学法人神戸大学経営学研究科 保田隆明教授、発行主体はNPO法人わくわく西灘、地域イベント企画はW、協力はNTT西日本、神戸市)による同実証実験が決定した。
 
 フィノバレーのデジタル地域通貨プラットフォーム「MoneyEasy」は、最短1ヵ月と短期間でのデジタル地域通貨立ち上げが可能な点や、チャージから決済までスマートフォンアプリで完結でき、支払方法として二次元コード読取方式を採用している。そのために店舗側での初期投資や手間がかからず導入できる点が評価され、同実証実験でのプラットフォームとして採用された。

 域通貨アプリ「すいすいコイン」は、水道筋商店街周辺で利用できる期間限定のキャッシュレス決済サービス。事前応募期間中の応募者の中から抽選に当選した960名を対象に、5,000円チャージで6,000ポイント付与し(1ポイント=1円。特典付与1,000ポイントで6,000円分利用可能)、11月15日から2022年1月15日まで水道筋商店街周辺の加盟店での決済で使用してもらう。期間中は商店街イベント等も実施し、終了後に参加者・加盟店双方へのアンケートを実施することで、利用する市民・地域の双方にとって価値のある地域通貨のあり方や効果の実証をNTT西日本と連携のうえ行う。

 同実証実験では、地域活動への参加でポイントが獲得できるなど、地域活性化に貢献する決済手段の実現を目指しており、実証実験を経て、神戸市が進めるスマートシティ構想での本格展開も検討予定としている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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