協立情報通信、ソリューション事業好調で中間期大幅増益、通期利益は上振れ見通し

(決算速報)
 協立情報通信<3670>(東証スタンダード、名証メイン)は、11月12日に26年3月期第2四半期累計(以下、中間期)の業績(非連結)を発表した。大幅増収増益だった。ソリューション事業が大幅伸長したほか、モバイル事業の収益改善も寄与した。そして通期の大幅増収増益予想を据え置いた。中間期の利益進捗率が高水準であることを勘案すれば、通期利益予想は上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は急伸した8月の年初来高値圏から反落してモミ合う形だったが、調整一巡して反発の動きを強めている。好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。

■26年3月期中間期大幅増収増益、通期利益は上振れの可能性

 26年3月期中間期の業績(非連結)は売上高が前年同期比10.1%増の23億76百万円、営業利益が178.6%増の2億52百万円、経常利益が175.1%増の2億55百万円、中間純利益が184.9%増の1億75百万円だった。

 大幅増収増益だった。ソリューション事業が大幅伸長したほか、モバイル事業の収益改善も寄与した。

 ソリューション事業は売上高が24.5%増の10億52百万円、営業利益(全社費用等調整前)が30.5%増の3億27百万円だった。大幅増収増益だった。奉行クラウド導入による基幹業務シェアード化のDX支援サービス、PBX更改の大型案件獲得および更改をきっかけとしたネットワークインフラ改善提案などを推進した。

 モバイル事業は売上高が0.8%増の13億24百万円、営業利益が162.7%増の1億46百万円だった。売上高は横ばいだったが、収益性が改善して大幅増益だった。法人サービス事業は端末サポートサービス収益の増加、店舗事業はモバイルセキュリティーやdカード等の提案商材による毎月の継続収入増加などが寄与した。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が10億96百万円で営業利益が1億01百万円、第2四半期は売上高が12億80百万円で営業利益が1億51百万円だった。

 通期の業績予想(非連結、25年6月18日付で公表)は据え置いて、売上高が前期比11.7%増の50億円、営業利益が20.5%増の3億60百万円、経常利益が21.2%増の3億66百万円、当期純利益が49.0%増の2億56百万円としている。配当予想は前期と同額の55円(期末一括)で、予想配当性向は25.7%となる。

 大幅増収増益予想としている。中間期の進捗率は売上高48%、営業利益70%、経常利益70%、当期純利益68%である。中間期の利益進捗率が高水準であることを勘案すれば、通期利益予想は上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は反発の動き

 株価は急伸した8月の年初来高値圏から反落してモミ合う形だったが、調整一巡して反発の動きを強めている。好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。11月12日の終値は2151円、今期予想PER(会社予想のEPS213円72銭で算出)は約10倍、今期予想配当利回り(会社予想の55円で算出)は約2.6%、前期実績PBR(前期実績のBPS1769円47銭で算出)は約1.2倍、そして時価総額は約26億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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