Jトラストの第2四半期は連結営業利益が55%増加し最高を更新、通期業績予想を大幅に増額修正

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■営業収益は64%増加、資産合計は初の1兆円乗せ

 Jトラスト<8508>(東証スタンダード)が8月12日16時に発表した2022年12月期・第2四半期連結決算(IFRS基準、2022年1~6月・累計)は、東南アジア金融事業でJトラスト銀行/インドネシアが計画より前倒しで黒字化したことや、Nexus Bank株式会社の株式取得などの事業ポートフォリオ見直しなどにより、総売上高に当たる営業収益が334.31億円(前年同期比63.8%増)となり、営業利益は109.27億円(同54.8%増)となった。また、資産合計は、1兆0649億円となり、初めて1兆円を超えることとなった。

■Jトラスト銀行/インドネシアが前倒しで黒字化、貸出し伸び利息収入好調

 営業利益は、IFRS基準に移行した2018年3月期以来、第2四半期連結累計期間としては最大となった(日本基準を採用していた2017年3月期以前と比較しても過去最大)。また、親会社の所有者に帰属する四半期利益は108.27億円(同178.0%増)となり、これも第2四半期連結累計期間としては過去最大(日本基準を含めると、2012年3月期第2四半期に次いで2番目)となった。親会社の所有者に帰属する四半期利益が、第2四半期連結累計期間で100億円を超えるのは、日本基準を含め、2012年3月期第2四半期以来になるとした。

 この期は、国内金融事業で22年3月にエイチ・エス証券株式会社(2022年10月1日付けで「Jトラストグローバル証券株式会社」に商号変更予定)を連結子会社とした。また、子会社であるRobotシステム株式会社では22年3月から不動産クラウドファンディングシステム「fundingtool」の提供を開始した。

 韓国・モンゴル金融事業では、韓国のJT親愛貯蓄銀行株式会社(韓国)が連結対象となったことに加え、銀行業における貸出金残高が増加し、利息収入が好調に推移した。

 東南アジア金融事業でも銀行業における貸出金残高が増加し、利息収入が好調に推移した。Jトラスト銀行/インドネシアは計画を前倒して黒字化した。

 こうした推移を受け、12月通期の連結業績予想を大幅に増額修正し、22年5月に開示した従来予想に対し、営業収益は10.8%上回る790億円の見込みに見直し、営業利益は約2.4倍の130億円の見込みに、親会社の所有者に帰属する当期利益は2.6倍の120億円の見込みに、各々増額した。増額修正後の予想1株利益は105円24銭。

 とりわけ東南アジア金融事業が好調で、インドネシアでは、銀行業における貸出金残高が順調に伸びており、利息収益も堅調に推移、Jトラスト銀行/インドネシアは第2四半期で黒字化を達成。Jトラストロイヤル銀行などのカンボジアも概ね計画どおりに推移しており、持続的な収益計上を見込むとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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