ジーニーは13時の四半期決算発表後に一段高、会計基準異なるが実質大幅増益の見方

業績でみる株価

■第1四半期、IFRSの売上総利益は11.71億円で前年同期の7.93億円から大幅に拡大

 ジーニー<6562>(東証グロース)は8月12日の13時に第1四半期連結決算(IFRS基準、2022年4~6月)を発表し、株価は発表直後から一段と上げて一時13%高の1038円(121円高)をつけ、取引時間中としては今年6月27日以来の1000円台に進んだ。今期からIFRS(国際財務報告基準)に基づき算出しているため、それまでの日本基準の決算とは比較できないが、実質的には大幅増益と好感された。

 同社は広告プラットフォーム事業、マーケティングSaaS事業などを国内・海外で展開し、第1四半期の売上収益は14.68億円となった。前年同期は国内会計基準で29.68億円だった。一方、売上総利益は11.71億円となり、前年同期の7.93億円から大幅に拡大した。親会社の所有者に帰属する四半期利益も1.77億円となり、前年同期の0.66億円から大幅に拡大した。

 広告市場全体が大きく回復した中で、同社グループが事業領域を拡大しているSaaS市場は、働き方の変化や業務のデジタル化推進など、DX(デジタルトランスフォーメーション)の一環として成長をさらに加速させる動きをみせた。

 今期・2023年3月期・通期の予想は据え置き、売上収益は62億円から66億円、売上総利益は52億円から55億円、税引前利益は9億円から11億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は6億円から8億円。予想1株利益は34.02円から45.36円とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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