加賀電子が2000年以降の最高値に接近、第1四半期は売上高41%増など世界的な半導体不足のなか部品調達力の強さ見せつける

業績でみる株価

■日米株価の持ち直しとともに再び注目が再燃する様子

 加賀電子<8154>(東証プライム)は10月5日の後場、一段と強含む相場となり、取引開始後に4315円(170円高)まで上げ、今年9月12日につけた2000年以降の最高値4335円に迫る相場となっている。世界的な半導体不足が言われる中で、第1四半期決算(2022年4~6月)は連結売上高41%増、営業利益2倍超となるなどで部品調達力の強さを見せつけ、連結業績は連続最高を更新する見込み。今期予想PERは7倍前後で割安感も強く、日米株価の持ち直しとともに再び注目が再燃する様子となっている。

 次の四半期決算発表は11月8日を予定するが、SBI証券では9月中旬に加賀電子の業績予想を上方修正し、目標株価を450円引き上げて6200円に設定した。同社の事業セグメントは電子部品事業とEMS(受託製造)事業が主力で、EMS事業も好調持続の見込み。EMS事業の特色は機動的で小回りの利く受託生産とされるが、世界的な半導体不足の中で、部品調達の強さが下支えになっていると見られている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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