Jトラストは22年12月期3Q累計大幅増益で通期利益予想をほぼ達成

(決算速報)
 Jトラスト<8508>(東証スタンダード)は11月14日に22年12月期第3四半期累計連結業績を発表した。金融事業の成長と事業ポートフォリオ再構築の成果で大幅増収増益だった。東南アジア金融事業が黒字転換し、韓国およびモンゴル金融事業の負ののれん発生益も寄与した。通期予想を据え置いたが各利益は通期予想をほぼ達成している。通期ベースでも好業績が期待される。なお23年2月1日付(予定)でミライノベート<3528>を吸収合併して不動産事業を拡大する。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は決算発表に対してネガティブ反応の形となったが、目先的な利益確定売りが一巡して上値を試す展開を期待したい。

■22年12月期3Q累計大幅増益で通期利益予想をほぼ達成

 22年12月期第3四半期累計の連結業績(IFRS)は、営業収益が前年同期比84.4%増の564億80百万円で、営業利益が61.6%増の126億49百万円、税引前利益が88.3%増の157億38百万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が398.2%増の119億85百万円だった。

 金融事業の成長と事業ポートフォリオ再構築の成果で大幅増収増益だった。特に東南アジア金融事業が黒字転換し、韓国およびモンゴル金融事業の負ののれん発生益が寄与した。

 セグメント別営業利益は、日本金融事業が営業費用や販管費の増加で10.4%減の32億53百万円、韓国およびモンゴル金融事業がJT親愛貯蓄銀行の連結取り込みや負ののれん発生益の計上などで4.2倍の118億79百万円、東南アジア金融事業が優良な貸出金の積み上げによる営業収益増加(70.0%増収)や、審査体制見直しによる貸出債権のリスク低下、預金金利低下による資金調達コストの減少などで7億38百万円の黒字(前年同期は29億81百万円の赤字)と黒字転換、投資事業は前年のシンガポールでの勝訴判決に伴う履行金受領の反動で15億75百万円の赤字(同60億28百万円の黒字)だった。その他事業は1百万円の赤字(同22百万円の赤字)だった。日本ファンディングの不動産事業における販売収益で赤字縮小した。

 四半期別に見ると、第1四半期は営業収益が123億51百万円で営業利益が19億42百万円、第2四半期は営業収益が210億80百万円で営業利益が89億85百万円、第3四半期は営業収益が230億49百万円で営業利益が17億22百万円だった。

 通期の連結業績予想(22年5月13日付で営業収益を小幅下方修正、各利益を上方修正、22年8月12日付で売上高・利益とも上方修正)は据え置いて、営業収益が21年12月期比86.7%増の790億円、営業利益が147.1%増の130億円、税引前利益が171.2%増の160億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が968.4%増の120億円としている。なおJトラストグローバル証券(子会社化したエイチ・エス証券の商号を22年10月1日付で変更)の金融商品取引業の業績は、市場環境の変動の影響を大きく受けるため連結業績予想に含めていない。配当予想も据え置いて21年12月期比9円増配の10円(期末一括)としている。

 セグメント別営業利益の計画には、日本金融事業が37億39百万円、韓国およびモンゴル金融事業が130億39百万円、東南アジア金融事業が2億68百万円の赤字、投資事業が15億41百万円の赤字、その他事業が37百万円としている。

 通期予想を据え置いたが、第3四半期累計の進捗率は営業収益が71%、営業利益が97%、税引前利益が98%、親会社の所有者に帰属する当期利益が100%であり、各利益は通期予想をほぼ達成している。通期ベースでも好業績が期待される。

 事業ポートフォリオ再構築に伴って新たな成長フェーズに入り、東南アジア金融事業の黒字化などで23年12月期以降の営業利益率は飛躍的に向上する見込みとしている。さらに23年2月1日付(予定)でミライノベート<3528>を吸収合併して不動産事業を拡大する。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価は決算発表に対してネガティブ反応の形となったが、目先的な利益確定売りが一巡して上値を試す展開を期待したい。11月16日の終値は563円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS105円24銭で算出)は約5.3倍、今期予想配当利回り(会社予想の10円で算出)は約1.8%、前期実績連結PBR(前期実績の連結1株当たり親会社所有者帰属持分903円66銭で算出)は約0.6倍、そして時価総額は約711億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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