【株式市場特集】究極の出遅れ株ともいえる黒字転換・黒字転換幅拡大銘柄に注目

特集

 今週の当特集では、高値覚えとお叱りを受けるのを覚悟に、敢えてTOPIX主導相場に肩入れすることにした。なかでも注目したいのは、割安株のなかでも究極の出遅れ株ともいえる黒字転換銘柄、黒字転換幅拡大銘柄である。11月中旬までに一巡した決算発表では、業績の上方修正で2期ぶり、3期ぶり、4期ぶりなどに赤字から黒字転換し、あるいか黒字転換幅を拡大した銘柄が相次いだ。そのなかに年初来高値まで買い進まれた銘柄やなお値固め中の銘柄もあって千差万別だが、なお投資採算的に出遅れを示唆した銘柄も目立ったからだ。

 赤字業績・無配転落などで地獄をみた銘柄の水面上への生還である。東証グロース市場株も含め、師走の「グリコ相場」が「掉尾の一振相場」にトライするようならその活躍候補株の一角に浮上する可能性を期待したい。

■2期ぶり3期ぶり4期ぶりの黒字転換もあり復配幅拡大銘柄も

 地獄からの生還株の代表は、合同製鉄<5410>(東証プライム)だろう。同社株は、鉄スクラップ価格の急騰で前2022年3月期業績を3回も下方修正して純利益が11億1200万円の赤字(前々期は49億8700万円の黒字)に落ち込み、配当も無配転落となり、経営責任をとって役員報酬を減額した。対して今2023年3月期業績は、鉄スクラップ価格の価格転嫁やコストダウン効果で黒字化、今度は今年8月、11月と2回上方修正、配当も再増配して年間120円と復配幅を拡大予定にある。株価は、年初来高値1991円まで500円高と急騰し、出遅れ株とするのは異論も出そうだが、PER4.4倍、PBR0.29倍、年間配当利回りは6.11%はなお上値余地を示唆している。

 同様に2期ぶり、3期ぶり、4期ぶりの黒字転換を予想し、上方修正で黒字転換幅を拡大する出遅れ銘柄も少なくない。コード番号順にあげると石油資源開発<1662>(東証プライム)、久世<2708>(東証スタンダード)、パレモ・ホールディングス<2778>(東証スタンダード)、クラウディア<3607>(東証スタンダード・8月期決算)、セントラル硝子<4044>(東証プライム)、ワシントンホテル<4691>(東証スタンダード)、名村造船所<7014>(東証スタンダード)、加藤製作所<6390>(東証プライム)、尾池産業<7481>(東証スタンダード)、レオパレス21<8848>(東証プライム)、グローセル<9995>(東証プライム)と続く。まだ無配継続予定と片肺飛行の銘柄も目につくが、PER評価では3倍台、4倍台も銘柄もあり、合同製鉄並みの高変化展開を期待したい。

■グロース市場の黒字転換銘柄にはPER1倍割れや低位値ごろ妙味株も

 東証グロース株市場、東証マザーズ市場ではまず個人投資家のターゲットになるのは、時価総額の上位に位置し指数寄与度の大きい銘柄である。そのなかでも敢えてグロース市場の黒字転換銘柄、黒字転換拡大銘柄を精査すると、破産処理手続きをした電力小売り子会社の株式売却益の寄与で純利益が大幅黒字転換してPERが0.49倍となるホープ<6195>(東証グロース)や、業績上方修正による黒字転換幅の拡大で2016年9月の株式公開(IPO)以来、初配当として創業20周年の記念配当10円を予定するGーFACTORY<3474>(東証グロース)のケースもある。

 東証グロース市場の全銘柄平均のPERは96倍となっているが、そのなかでPERが15倍台以下の黒字転換銘柄、黒字転換拡大銘柄をコード番号順にあげると次の通りとなる。GーFACTORY、リネットジャパングループ<3556>(東証グロース)、駅探<3646>(東証グロース)、ホットリンク<3680>(東証グロース)、GMOリサーチ<3695>(東証グロース)、ホープ、クックビズ<6558>(東証グロース)、アルー<7043>(東証グロース)、スポーツフィールド<7080>(東証グロース)、ブロードマインド<7343>(東証グロース)となる。株価が3ケタ台の銘柄も少なくなく、低位位値ごろ妙味株人気も刺激しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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