マイクロ波化学は三井物産と連名の「低炭素リチウム鉱石製錬技術」に注目集まり出直り拡大

■環境負荷の低い、世界初となるマイクロ波を利用したリチウム製錬

 マイクロ波化学<9227>(東証グロース)は6月27日の後場寄り後に7%高の2005円(134円高)をつけ、前場の一時2047円に続いて約2ヵ月ぶりに2000円台を回復し、出直りを強めている。27日午前、三井物産<8031>(東証プライム)と連名で、「マイクロ波を用いた低炭素リチウム鉱石製錬技術の共同開発契約を締結」と発表しており、独自技術の実践の場がまたひとつ増えたと好感されている。2026年の商業化を目指すとした。

 発表によると、本共同開発では、リチウム製錬におけるCO2排出の主要因となっている煆焼のプロセスを電化し、環境負荷の低い、世界初となるマイクロ波を利用したリチウム製錬技術の確立に取り組む。今後、パイロット実証を進め、新規リチウム鉱山や製錬工場への適用を検討していく。

 マイクロ波化学は、2014年に世界で初めてマイクロ波を用いて加熱する大型化学プラントでの製造プロセス開発に成功した。このところは電気料金の大幅な値上がりが逆風とされているが、株価は織り込みつつあるようで4、5月を下値に出直り基調に転じている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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