【出遅れ訂正の株高カタリストを探る】証券・塗料・舶用機器株が狙い目!

■業績相場の第2ラウンドに備えるディフェンシブ系バリュー株の魅力

 業績相場の第2ラウンドに備えて、出遅れ訂正の株高カタリストが期待できるディフェンシブ系バリュー株に注目したい。証券株は、業界再編や収益改善への期待感が高まっており、証券取引所は年初来高値を更新中である。塗料株は、需要回復や価格改定、海外展開などによって業績が改善しており、付加価値の高い製品に注力している。舶用機器株は、海運業界の景気回復や国際貿易の活発化によって受注が増加しており、省エネルギーや環境対策などの製品開発やサービス提供を行っている。

■証券株:証券取引所が年初来高値更新、証券会社も業績回復

 証券株は、市場のコンセンサスを上回る決算発表が6割超に達するなど、主力ハイテク株や値がさ株が乱高下するなどサマーラリーの期待が盛り上がったものの、スタートダッシュの遅れが尾を引いている。しかし、証券取引所や証券会社のMBOや増配などのニュースが相次ぎ、業界再編や収益改善への期待感が高まっている。特に、日本取引所グループ<8697>(東証プライム)は年初来高値を更新中で、証券会社も業績回復基調にある。

■塗料株:建築や自動車の需要回復で業績上方修正の可能性

 塗料株は、建築や自動車生産などの需要回復で業績が改善し、原材料価格の上昇に対応して価格改定や海外展開を強化している。環境対応型や機能性塗料などの付加価値の高い製品にも注力し、競争力や収益性を高めている。

 主な銘柄=日本ペイントホールディングス<4612>(東証プライム)、中国塗料<4617>(東証プライム)、日本特殊塗料<4619>(東証プライム)、ロックペイント<4621>(東証スタンダード)、大日本塗料<4611>(東証プライム)、川上塗料<4616>(東証スタンダード)、アサヒペン<4623>(東証スタンダード)、イサム塗料<4624>(東証プライム)、ナトコ<4627>(東証スタンダード)

■舶用機器株:海運業界の景気回復や国際貿易の活発化で需要拡大

 舶用機器株は、海運業界の景気回復や国際貿易の活発化によって受注が増加。省エネルギーや環境対策などの規制強化に対応し、製品開発やサービス提供を行い差別化を図っている。海外市場や新興国市場にも積極的に進出し成長機会を拡大している。

 主な銘柄=古野電気<6814>(東証プライム)、寺崎電気産業<6637>(東証スタンダード)、ジャパンエンジンコーポレーション<6016>(東証スタンダード)、ダイハツディーゼル<6023>(東証スタンダード)、イーグル工業<6486>(東証プライム)、小池酸素工業<6137>(東証スタンダード)、内海造船<7018>(東証スタンダード)、名村造船所<7014>(東証スタンダード)

 いずれも業績回復や成長の期待が持てる銘柄であり、今後の株価上昇が期待できるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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