【どう見るこの相場】日経平均:選挙大勝利を買う相場はNYダウの落ち着き待ち、資金に余裕の個人にチャンス

どう見るこの相場

<Q>選挙で大勝利したのに相場は下げているが。

<A>475議席のうち自公で326議席を獲得、大勝利であることは間違いない。しかし、事前に大勝利確実と一斉に報道されていたから去る8日の1万8030円と1万8000円台に乗せたことで、あるていど織込んでいたといえる。本来はご祝儀相場があってもよかったといえるが、前週末にNYダウが急落したことが響いた。

<Q>このまま選挙勝利は評価されないのか。

<A>そんなことはない。世界景気の波乱の芽となっている原油安が止まり、NYダウも下げ止まれば日本のマーケットは安倍政権勝利を見直す展開が予想される。

<Q>誰が買いの主役になるか。

<A>今回の1万8000円をつけに行く過程で、「外国人投資家の買いに対し個人投資家売り」となったことは、これまでにない大きい特徴といえる。外国人投資家は安倍政権の安定と日本経済の再生を評価して引き続き買ってくるものとみられる。年金資金なども買いが予想される。それに、個人投資家も利食いで手持ち資金に余裕ができているので押し目買いが予想される。需給関係は悪くない。

<Q>円安関連銘柄と内需関連銘柄のどちらが主役となるか。

<A>当面は「円安」と、「内需」の混合型相場ではないだろうか。1ドル・121円~118円のモミ合いとなっていることから円安の余熱は残っている。このモミ合いを切って125円とか130円となればトヨタなど円安関連銘柄が再び人気となるだろうし、115円~110円といった円高ならば内需関連銘柄へ人気が移行するだろう。ただ、為替を横に置けば選挙に勝利した安倍政権がアベノミクス第3章で地方創生、国土強靭化などに力をいれて来るとみられることから基調政策としては内需関連に勢いが加わってくるものとみられる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国内初、HVO51%混合燃料が建設現場で稼働  大成建設<1801>(東証プライム)とユーグレナ…
  2. ■従来の制作プロセスを刷新しAI時代の人材育成を推進  武蔵精密工業<7220>(東証プライム)は…
  3. ■高速道路で手放し運転が可能に、新開発「Honda SENSING 360+」がACCORDの運転支…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■内需株に広がる「トランプ・ディール」回避の波  東京電力ホールディングス<9501>(東証プライ…
  2. ■日米関税交渉、7月9日に運命の日「90日猶予」迫る潮目  「三日、三月、三年」とは、潮目、変わり…
  3. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  4. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  5. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  6. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る