戸田建設は地下の大空間にWi-Fi電波環境を構築、作業所の生産性向上に貢献

■「ウェーブガイドLANシステム」で地下土木工事作業所の生産性向上

 戸田建設<1860>(東証プライム)は13日、無線LAN環境構築技術である「ウェーブガイドLANシステム」を、電波が届きにくい地下土木工事作業所に初適用したと発表。この技術は、単管パイプとアンテナユニットを敷設することで、建物空間内にWi-Fi電波環境を構築できるもので、これまで高層ビルや地下の現場事務所などに活用される。

 今回適用した作業所は、川沿いの地域を水害から守るため、地下に水を溜める鉄筋コンクリート造の箱を建設している。コンクリートの躯体に覆われた地下空間では、作業者は図面の確認や施工管理者との連絡のために、Wi-Fi電波が届く場所まで移動する必要があった。しかし、「ウェーブガイドLANシステム」を地上で組み立てた後、クレーンで吊りおろし、躯体へ固定することで、わずか半日で大規模地下空間に安定したWi-Fi電波環境を整えることができた。これにより、作業場所でのタブレットを使用した図面の確認や、その場での施工管理者との連絡が可能となり、作業効率の向上に貢献する。

 同社は、今後も様々な作業所へ本技術を適用し、生産性向上に貢献すると共にイノベーティブな技術の開発を行う。また、同技術をエレベーターシャフト内へ適用することで、ロボットと人間がエレベーターに同乗できるロボットフレンドリーな環境も構築できる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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