巴工業が配当性向40%以上を導入して増配、株主優待は保有期間を新設し300株以上の株主を優遇

■これまで一律ワイン1本だったが300株以上はワイン2本に

 巴工業<6309>(東証プライム)は12月14日の夕方、10月決算とともに「配当方針の変更および剰余金の配当(増配)」と「株主優待制度の変更(300株以上保有株主の枠を新設)などを発表した。2023年10月期の連結決算は、好調で、売上高が前期比8.9%増加し、営業利益は同22.7%増加、親会社株主に帰属する当期純利益は同2.8%増加した。

 このような好業績を受け、現行の中期経営計画期間中(2023年10月期から25年10月期)の配当方針を変更し、これまで数値として盛り込んでいなかった配当性向について「40%以上を目標として安定的な配当を実施する」とした。

■今10月期は中間配当60円(20円増)、年間120円(10円増)に

 これに基づき、2023年10月期、24年10月期の配当を次のように実施するとした。

(1)2023年10月期の期末配当は1株につき70円(6月に開示した予想からは40円の増配、前年同期比42円の増配)とし、年間配当は110円(前期比57円の増配)とする。

(2)2024年10月期の配当は中間配当を60円(23年中間期比20円増)、10月期末配当を60円の予定とし、年間配当は120円の予定(前期比10円の増配)とする。

■新たな優待は継続保有期間1年以上、かつ100株以上の株主が対象に

 また、株主優待については、より多くの株主に中長期的に保有していただくことを目的として、現在の方式に「保有期間」と「300株以上保有する株主向けの枠」を新設することとした。

 現在の優待は、保有期間を問わず100株以上保有する株主に一律でワイン(同社関連会社取扱商品)1本を毎年1回贈呈している。新たな優待制度では、対象を保有期間1年以上の株主とし、100株以上300株未満の株主にはワイン1本を、300株以上の株主にはワイン2本を、各々毎年1回贈呈するとした。

 2024年10月末日の基準日より実施するが、保有期間の基準を新設したことによる、株主への不利益を軽減するために、24年10月末日の基準日に限り、継続して6か月以上保有する100株以上の株主を対象として優待を実施するとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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