冨士ダイス、2023年第66回十大新製品賞において「モノづくり賞」を受賞

■超高精度ガラス成型に適した高熱膨張合金「フジロイ TR05」の開発が評価される

 超硬合金製耐摩耗工具・金型製造の国内トップシェア、冨士ダイス<6167>(東証プライム)の「高熱膨張ガラス成形用新硬質材料【フジロイ TR05】」が、日刊工業新聞社主催の「2023年第66回十大新製品賞」において「モノづくり賞」を受賞した。

 十大新製品賞はその年に開発・実用化した製品から選定されるもので、同社のガラス成形用の金型材料【フジロイ TR05】により、熱膨張係数が大きいガラスレンズの安定的な量産が可能となったことが評価された。なお、【フジロイ TR05】の開発についてては、日本機械工具工業会主催の「2023年度日本機械工具工業会賞」において、最高栄誉の「技術功績大賞」も受賞している。

■高熱膨張ガラス成形用新硬質材料【フジロイ TR05】について

 自動車の自動運転用センサーや監視カメラなどに搭載する赤外線透過ガラスレンズは近年、需要が高まっているが、一般のガラスより熱膨張係数が大きいため、従来の金型材料ではプレス成形時に金型材料とレンズの熱による寸法の変化量の差が生じ、割れやすいなどの課題があった。

 同社が開発したガラス成形用新硬質材料【フジロイ TR05】は、熱による寸法の変化量をガラスと同程度の従来比2倍に引き上げることでプレス成型時の割れを防ぎ、熱膨張係数が大きいガラスレンズの安定的な量産を可能にした。

■高熱膨張ガラス成形用新硬質材料【フジロイ TR05】の特徴

・熱膨張係数が従来超硬合金の約2倍
・ガラスの熱膨張係数に近づけることで、ガラス成型の離型時に硝材の嚙み込みを抑制
・比重が従来超硬合金の約1/2と小さく軽量

 熱膨張係数が高い赤外線透過レンズや医療分野向けガラス精密加工製品を成型する用途に最適な新硬質材料である。
(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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