ジェイエスエスは24年3月期3Q累計減益だが進捗率順調、通期増益予想据え置き

(決算速報)
 ジェイエスエス<6074>(東証スタンダード)は2月14日の取引時間終了後に24年3月期第3四半期累計業績(非連結)を発表した。エネルギーコストの増加や販管費の増加などにより減益だったが、通期の増益予想を据え置いた。水中ウォーキングプログラムの深化や水中バイク以外のプール対応型マシンの製品化など、成人集客に向けて大人への訴求力強化を推進する方針だ。第3四半期累計の進捗率は順調であり、積極的な事業展開で通期ベースでの収益拡大を期待したい。株価は反発力の鈍い形だが、一方では下値固め完了感を強めている。1倍割れの低PBRも評価材料であり、出直りを期待したい。

■24年3月期3Q累計減益だが進捗率順調、通期増益予想据え置き

 24年3月期第3四半期累計(23年4月~12月)の業績(非連結)は、売上高が前年同期比1.6%増の62億01百万円、営業利益が16.5%減の3億50百万円、経常利益が13.8%減の3億61百万円、四半期純利益が15.4%減の2億36百万円だった。

 エネルギーコストの増加や販管費の増加などにより減益だった。なお第3四半期末時点における全事業所合計会員数は5.6%減の8万6814人となった。

 なお全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が19億81百万円で営業利益が74百万円、第2四半期は売上高が21億41百万円で営業利益が1億58百万円、第3四半期は売上高が20億79百万円で営業利益が1億18百万円だった。全事業所合計会員数は第1四半期末が8万6553人、第2四半期末が8万7993人、第3四半期末が8万6814人だった。

 通期の業績(非連結)予想は据え置いて売上高が23年3月期比6.7%増の86億16百万円、営業利益が5.2%増の4億47百万円、経常利益が3.8%増の4億46百万円、当期純利益が18.5%増の2億78百万円としている。配当予想は23年3月期比2円50銭増配の14円50銭(第2四半期末7円25銭、期末7円25銭)としている。連続増配予想で予想配当性向は20.1%となる。

 成長戦略の各種施策を通じた会員数回復や会員単価上昇を見込んでいる。会員単価については22年10月に燃料費(一律400円)徴収を実施したが、23年7月に燃料費の廃止および会費の改定を予定している。事業所展開については、既存施設の新築移転を含めて年間2店舗程度の開設を想定している。既存施設の新築移転は、ランニングコストの低いコンパクトタイプ施設へ移行することで利益率の改善を図る。さらに、水中ウォーキングプログラムの深化や水中バイク以外のプール対応型マシンの製品化など、成人集客に向けて大人への訴求力強化を推進する方針だ。

 第3四半期累計の進捗率は売上高72%、営業利益78%、経常利益81%、当期純利益85%と順調である。積極的な事業展開で通期ベースでの収益拡大を期待したい。

■株価は下値固め完了

 株価は反発力の鈍い形だが、一方では下値固め完了感を強めている。1倍割れの低PBRも評価材料であり、出直りを期待したい。2月14日の終値は526円、今期予想PER(会社予想のEPS72円00銭で算出)は約7倍、今期予想配当利回り(会社予想の14円50銭で算出)は約2.8%、前期実績PBR(前期実績のBPS685円03銭で算出)は約0.8倍、そして時価総額は約21億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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