楽天グループは急反発、各利益とも赤字で配当を見送ったが織り込み済みの見方、今期の売り上げ2ケタ増めざす点に期待

■インターネットサービスではデータやAIなど活用した新しい市場を創造

 楽天グループ<4755>(東証プライム)は2月15日、急反発となり、15%高の729.0円(97.7円高)まで上げて2023年5月以来の700円台に進んでいる。14日の15時に発表した12月決算(2023年12月期)は各利益とも赤字で、配当の見送りも発表したが、今期・24年12月期の連結業績予想を「連結売上収益については、2023年12月期(当期)に比べ二桁の成長率を目指す」(決算短信より)としており、赤字決算は織り込み済みで今期への期待が先行したと見られている。

 インターネットサービスでは、ECをはじめとした国内インターネットサービスで引き続き新規顧客の獲得、クロスユースの促進、自治体や地域事業者との連携を深化させたサービス開発などに取り組むとともに、データやAI等の活用を通じた新しい市場の創造により、流通総額及び売上収益の成長を目指す。『楽天トラベル』では、引き続きインバウンド需要の拡大を取り込むことで、売上収益の拡大を図る。クレジットカード関連サービスでは、ショッピング取扱高の更なる成長を目指すとともに、グループシナジーの強化と若年層をターゲットとしたマーケティング施策の強化等により、事業拡大及び利益率の一層の向上を目指す。銀行サービスでは、個人向けローン商品の多様化や、企業の保有する金銭債権、不動産等の証券化ビジネスの推進等による金利収益の拡大に加え、顧客の生活口座としての利用推進による非金利収益の拡大により更なる成長を目指す、などとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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