日本触媒、ハワイ実証プラントで省エネルギー・高効率な海水淡水化を実現

■正浸透(FO)システムの開発に成功

 日本触媒<4114>(東証プライム)と米国のTrevi Systems社は2月15日、海水淡水化のための新しい技術である正浸透(FO)システムの開発に成功したと発表。このシステムは、海水と高濃度の溶液を半透膜で隔てて自然に水を移動させることで、電力消費量を従来の逆浸透(RO)システムの1/3に抑えることができる。また、加熱によって水と溶液を分離し、溶液を再利用することで、高効率な水処理が可能となる。

 ハワイ島での実証試験では、海水中の65%以上の水を淡水として取得できることや、設備投資がROシステムとほぼ同等であることが示された。今後は、廃液排出ゼロやミネラル回収などの応用も検討されている。日本触媒は今後、水不足や環境問題に対応するために、FOシステムの性能向上や技術革新に取り組んでいくという。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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