巴工業と三菱化工機、し尿処理施設整備事業建設工事を沖縄県名護市から受注

■国頭村、大宜味村、東村を含めた1市3村の受入施設を建設

 巴工業<6309>(東証プライム)は、このほど、三菱化工機<6331>(東証プライム)と共同で、し尿受入施設整備事業建設工事を沖縄県名護市から受注した。名護市、国頭村、東村、大宜味村で排出されるし尿や浄化槽汚泥を処理するもので、同社および三菱化工機で構成する特定建設工事共同企業体が本施設の設計・建設業務を行う。両社が3月1日付で発表した。

 契約金額は約13億円、当初契約工期は、着工予定日が令和5年12月14日、完成予定日が令和7年12月26日。

 名護市では現在、国頭村、大宜味村、東村を含めた1市3村のし尿や浄化槽汚泥を、し尿処理施設で処理していたが、施設の老朽化により更新を行う必要があった。施設の更新にあたり、下水道とし尿および浄化槽汚泥の処理を一元処理することが最も合理的であり、汚泥処理の効率化が図られると判断され、名護下水処理場内にし尿受入施設を建設することとなった。

 本工事において、巴工業は遠心脱水機(遠心分離機)を納入し、脱水設備の一部の工程を担当する。三菱化工機は1950年代後半から環境事業の先駆けとなる水質汚濁の防止事業に取り組んでいる。し渣除去脱水装置「セルフクリーン-スイングディスクスクリーン」や、下水処理施設等から発生する臭気を微生物の代謝機能を利用して除去する「充填式生物脱臭装置」(生物脱臭プロセス(充填式生物脱臭法)プラント)などがある。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AIとベイジアンネットワーク解析で165項目を抽出、複雑な因果関係を構造化  大正製薬は11月2…
  2. ■Blackwell GPU2140基で研究競争力を拡大  NVIDIA(NVDA:NASDAQ)…
  3. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る