気象庁、富士通が構築した新スーパーコンピュータ稼動、台風や豪雨の予測精度を向上

■更新前のスーパーコンピュータの約4倍の計算能力

 富士通<6702>(東証プライム)は2月21日、気象庁の新スーパーコンピュータの構築を完了し、2024年3月5日から稼動を開始すると発表。このシステムは、気象災害の原因となる台風や集中豪雨などの予測を高精度化するとともに、大容量の気象データの共有を可能にする。

■台風や豪雨の予測精度を向上

 気象庁は、2030年に向けた数値予報技術開発重点計画に基づき、豪雨防災や台風防災のための早期警戒や避難、数日先予測の高精度化などを目指している。そのために、高性能かつ高信頼な富士通のマルチノードサーバ「PRIMERGY CX400 M7」を導入した新スーパーコンピュータを採用した。このシステムは、更新前のスーパーコンピュータの約4倍の計算能力を持ち、最新の研究成果や新しい観測データを活用して、多くの防災情報の強化に貢献する。

 また、今後も増え続ける気象情報やデータを社会に流通させ、利活用を促進するために、配信から共有へと発想を転換している。その一環として、新スーパーコンピュータの一部に、気象情報やデータの共有環境を構築し、民間事業者や研究機関などに、これまで提供できなかった大容量の気象データの共有を実現する。

 富士通は、世界トップクラスのスーパーコンピュータの技術を通じて、気象庁の2030年の目標の達成に向けた取り組みを支援し、気候変動の影響による水災害の防災や減災に貢献することで、安心、安全でレジリエントな社会の実現を目指すとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■千葉県匝瑳市で画期的な太陽光発電技術の共同実証実験  積水化学工業<4204>(東証プライム)と…
  2. ■NNP技術を用いた高速計算でCMPスラリーのメカニズムを初めて解析  レゾナック・ホールディング…
  3. ■生きものの文章を読みながら、楽しく読解力が身につく  学研ホールディングス<9470>(東証プラ…
2024年9月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■オーナーチェンジと成長するJリーグ、投資機会広がる  秋の到来とともに、スポーツ界では「天高く馬…
  2. ■優勝争いにオーナーチェンジも絡むJリーグ関連株に先手妙味  秋の諺で「天高く馬肥ゆる秋」がある。…
  3. どう見るこの相場
    ■「暑さ寒さも彼岸まで」は幻想?  「暑さ寒さも彼岸まで」とは、気象上の諺である。さしものの猛暑や…
  4. ■9月相場を制するのは高配当株!安定収入と株価上昇の両立を目指す  9月の株式市場は、日米の政治情…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る