インプレスグループの山と溪谷オンライン、AI自動翻訳で訪日外国人登山者をサポート、多言語配信で安全登山に貢献

■英語、韓国語、簡体字、繁体字に対応

 インプレスホールディングス<9479>(東証スタンダード)グループの山と溪谷社は6月3日、訪日外国人登山者向けにウェブメディア『山と溪谷オンライン』のAI自動翻訳による多言語配信を開始したと発表。同社は、2023年5月にローンチした同メディアで、2024年5月から英語、韓国語、繁体字、簡体字の4言語に対応するサービスを展開している。多言語配信の対象となるのは記事やニュース、国内の山岳データベースなど。

 訪日外国人登山者の増加を背景に、特に富士山や日本アルプス、熊野古道などの人気スポットで、情報不足や認識不足が問題となっている。環境省のデータによると、2017年には日本の国立公園を訪れた訪日外国人の数は約600万人に上り、2023年のゴールデンウィーク以降、円安の影響もあり再び増加傾向にある。燕山荘グループの赤沼健至さんは「外国人登山者が日本の山の状況や注意点を理解していない」と指摘し、安全登山のための情報発信の必要性を強調している。

 山と溪谷社は、英語による登山情報提供サイト『HIKES in JAPAN』に加え、今回の多言語配信により訪日外国人への情報発信を強化する。特に北アルプスでの安全登山情報の発信に注力し、現地での注意喚起と併せて多言語での情報提供を行うことで、外国人登山者の安全を守ることを目指している。英語版の閲覧は既に開始されており、夏から秋にかけて順次他言語にも対応していく予定である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る