出光興産、京都大学発スタートアップSymbiobeと協業、光合成微生物の大量培養技術を確立へ

■西部石油にバイオ実証設備導入、温室効果ガス削減目指す

 出光興産<5019>(東証プライム)は6月5日、京都大学発のスタートアップであるSymbiobeと、バイオ・ライフ分野における新規事業創出と協業に向けた基本合意書を締結したと発表。同プロジェクトは、光合成微生物の大量培養技術を確立し、CO2などの温室効果ガス固定とグリーンバイオ資材製造の社会実装を目指すものである。

 この取り組みは、出光興産の高機能材事業の重点領域「バイオ・ライフソリューション」の一環であり、微生物の代謝を活用するバイオものづくりの事業化を検討している。今回、大量培養を目指すのは、CO2からアミノ酸などを製造する紅色光合成細菌である。Symbiobe社の微生物開発の知見と出光興産のプロセス技術・スケールアップノウハウを組み合わせ、大量培養技術の確立を目指していく。

 実証設備は、出光興産の100%子会社である西部石油株式会社の敷地内に導入される。2024年度にベンチプラントを建設し、2026年度より小型商業プラントの建設を開始、2027年度より実証を計画している。西部石油は2030年代までに地産地消型のカーボンフリーエネルギー供給・資源循環を担う地域産業ハブ拠点を目指しており、同プロジェクトは「グリーントランスフォーメーション西部(GX西部)」の取り組みの一つとなる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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