世界最速スパコン「富岳」、グラフ探索性能が20%向上!NTTのアルゴリズムで実現

■9期連続世界1位を更新、大規模データ処理に貢献

 日本電信電話(NTT)<9432>(東証プライム)は6月25日、スーパーコンピュータ「富岳」において新しいアルゴリズム「Forest Pruning」を開発し、グラフ探索性能を約20%向上させたと発表。この成果により、「富岳」はスパコン性能ランキング「Graph500」のBFS部門で9期連続の世界一位を達成した。新アルゴリズムにより、頂点数約4.4兆、枝数70.4兆のグラフに対する幅優先探索(BFS)の処理時間を平均0.42秒まで短縮し、大規模グラフデータを用いるデータマイニングやAIなどの性能向上が期待されている。

 NTTの新アルゴリズム「Forest Pruning」は、グラフの中でも木構造部分の探索を省略することで、BFS木の構築を短時間で行う手法。この技術は、与えられた始点に基づき、木でない部分において従来通りのBFSを実行し、事前計算で分離した木を接合することで、完全なBFS木を構築する。本技術の導入により、「富岳」の性能が劇的に向上し、Graph500のJune 2024ランキングで1位を獲得した。

 NTTを含む共同研究グループは、今回の成果を高性能計算分野のトップカンファレンスSC24で発表予定で、今後も技術の効率化や実行方法の工夫を継続することで、さらなる性能向上を目指していく。最新の計算機システムの活用や大規模グラフ処理技術の開発を通じて、データマイニングやAIなどの分野での貢献を強化していく考えである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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