新規上場のPRISM BioLabはストップ高、初値489円(公開価格の8.6%高)の後急伸

株式市場 IPO 鐘

■すでに2つのプログラムを日本の製薬会社にライセンス、さらに4プログラムが進行中

 7月2日に新規上場となったPRISM BioLab<206A>(東証グロース)は「PepMetics」技術による創薬開発ベンチャー企業で、取引開始後まもなく489円(公開価格450円の8.6%高)で初値をつけた。その後急伸して569円(同26%高)まで上げ、初値から80円高でストップ高となっている。

 自社で創薬標的を選定してプログラムを創出する自社開発事業と、大手製薬会社の創薬標的に当社の技術を利用してプログラムを創出する共同開発事業の、二つのビジネスモデルを並行して行っている。今期(2024年9月期)の業績予想は、売上高が300百万円(前期は売上高112百万円)、営業損失888百万円(前期は営業損失496百万円)、経常損失914百万円(前期は経常損失497百万円)、当期純損失1160百万円(前期は当期純損失526百万円)。

 これまで2つのプログラムを日本の製薬会社にライセンスし、開発の進捗に応じたマイルストンを受け取り、承認されればロイヤリティを受け取ることになっている。現在それに続く新たな4つのプログラムの研究開発を行いつつ、継続的に次の創薬標的の選定を行っている。

 自社開発事業における製薬会社との主な提携として、エーザイ<4523>(東証プライム)及び大原薬品工業株式会社へのライセンスアウト契約があり、アップフロント、研究開発費、マイルストンの収入を得ている。また、共同開発事業ではMerck KGaA社、Boehringer Ingelheim International GmbH社、LES LABORATOIRES SERVIER 社、F. Hoffman-La Roche Ltd.社、Getentech, Inc.社、Eli Lilly andCompany社、小野薬品工業<4528>(東証プライム)との提携があり、それぞれ創薬標的を定めてHit化合物探索ならびに化合物最適化を行っている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄  今週の当コラムは、9月に価格改…
  2. ■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性  まさに「パウエル・プット」…
  3. ■メガバンク株は業績修正や自己株取得が焦点、再編思惑も視野  銀行株やコメ関連株は盆休み明けの注目…
  4. ■日経平均史上最高値更新、夏枯れ懸念を払拭  前週末15日のマーケットは、お盆を象徴するかのように…
  5. 【ダブルセット・フルセット銘柄、夏休み明けも底堅さに期待】 ■上方修正・増配・株式分割の好材料銘柄…
  6. ■上方修正・下方修正問わず買い集まる異例の展開  3連休入りした9日の成田空港では、夏休みを海外で…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る