【マーケットセンサー】日本の「隠れ資産」が動き出す!リユース市場の拡大に期待

■産金株からリユース株まで!金価格関連株の投資戦略

 マーケットセンサーでは、金価格関連株が「ラストリゾート(最後の拠り所)」としての役割を果たす可能性に注目した。特に、今3月期業績を上方修正した住友金属鉱山<5713>(東証プライム)をはじめとする産金株や、貴金属の回収を手掛けるリデュース株、貴金属の買い取り・再販を行うリユース株が注目されている。これらの株式は、将来の市場変動に対応するための重要な投資先として考えられており、今後の相場のアップサイド・ダウンサイドに備える上で有力な選択肢となり得る。

 リユース株の中でも、BuySell Technologies<7685>(東証グロース)が注目される。同社は8月14日に今12月期業績の上方修正と増配、さらに骨董・古美術のリユース事業を展開するレクストホールディングスを完全子会社化したことを発表し、年初来高値を更新している。これに対し、コメ兵ホールディングス<2780>(東証スタンダード)やトレジャー・ファクトリー<3093>(東証プライム)も負けじと、今期業績の上方修正と増配を発表。コメ兵HDは、日本のリユース文化を米国に広めるために米国子会社を設立するなど、海外展開にも意欲を見せている。

 日本の家計に眠る隠れ資産は約66兆円と推定されており、金価格の上昇がこれらの資産を掘り起こすきっかけとなることが予想される。リユース市場では、買取王国<3181>(東証スタンダード)やハードオフコーポレーション<2674>(東証プライム)、ゲオホールディングス<2681>(東証プライム)、シュッピン<3179>(東証プライム)、テイツー<7610>(東証スタンダード)などが注目され、さらなる成長が期待されている。フリマアプリのメルカリ<4385>(東証プライム)も、米国事業での苦戦を乗り越え、この市場での存在感を高めることが予測される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■全従業員にAI活用徹底、業務改革を本格化  LINEヤフー<4689>(東証プライム)は7月14…
  2. ■50年以上親しまれたかぜ薬が国内市場から姿を消す?  大正製薬は7月14日、塗るかぜ薬「ヴイック…
  3. ■鈴鹿8耐で新型CBコンセプト登場  ホンダ<7267>(東証プライム)は7月11日、大型ロードス…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  2. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  3. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  4. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  5. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  6. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る