デンソー、690億円を投じ次世代工場建設へ、自動化技術導入で24時間無人稼働を実現

■デジタル化と自動化で生産性向上、環境負荷低減

 デンソー<6902>(東証プライム)は9月9日、愛知県西尾市の善明製作所敷地内に新工場を建設する計画を発表。総投資額約690億円を投じ、2025年度上期に着工、2027年1月に竣工、2028年度上期から生産を開始する予定。新工場は、ソフトウェア定義車(SDV)や電動化の進展に伴い需要が高まる大規模統合ECU(電子制御ユニット)の生産を主に担う。これにより、自動車産業の変革に対応し、市場拡大や顧客ニーズにタイムリーに応える生産体制を構築する。

 新工場は、同社が掲げる次世代工場のコンセプトを構想段階から織り込んだ初の試みとなる。デジタルインフラと自動化技術の導入により24時間無人稼働を実現し、従業員は創造性の高い業務に専念できる環境を整備する。

 具体的には、フレキシブル生産システムの導入、デジタルツイン技術を活用した効率的な生産システムの構築、現場のノウハウのデータベース化などを通じて、生産性の向上と迅速な改善サイクルの実現を目指していく。

 太陽光パネルによる自家発電や水素の活用など、再生可能エネルギーの導入も積極的に推進。電動化およびADAS制御用ECUの製造が主要な生産品目となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■金融・医療・公共分野に特化した高精度処理、低コストで安全運用可能  NTT<9432>(東証プラ…
  2. ■ジャイアンツ球場隣接の221邸、シニアの健康・交流を支える新拠点に  フージャースホールディング…
  3. ■IT・スタートアップ中心に若手CEO台頭、経営のスピード化が進展  帝国データバンクは10月14…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る