【マーケットセンサー】割安な内需株が活況、感染症・雪害関連銘柄を総点検

■後発薬とマスク株、PER・PBRともに割安水準

 インフルエンザ感染症と雪害による輸送障害に関連する内需系銘柄が、投資家の注目を集めている。これらの銘柄群は市場で見過ごされ、低PER・PBR、高配当利回りの状態が続いており、投資妙味が高まっている。

 インフルエンザ関連では、治療薬、ワクチン、検査キット、マスクと多岐にわたる投資機会が存在する。治療薬では中外製薬<4519>(東証プライム)、塩野義製薬<4507>(東証プライム)、第一三共<4568>(東証プライム)などの先発メーカーに加え、東和薬品<4553>(東証プライム)やサワイグループホールディングス<4887>(東証プライム)などの後発品メーカーが注目される。特に後発品株は、PERが9~10倍と割安な水準にある。検査キット関連ではタウンズ<197A>(東証スタンダード)、デンカ<4061>(東証プライム)、ミズホメディー<4595>(東証スタンダード)などが浮上し、マスク関連では川本産業<3604>(東証スタンダード)、興研<7963>(東証スタンダード)などがPER6~12倍、PBR0.5~0.7倍と投資好機を迎えている。

 雪害関連銘柄では、月次売上高の動向が注目されるホームセンター株が先行して動く可能性が高い。DCMホールディングス<3050>(東証プライム)、コーナン商事<7516>(東証プライム)などが有望視される。除雪機器関連では浅香工業<5962>(東証スタンダード)、やまびこ<6250>(東証プライム)、防寒商品ではコロナ<5909>(東証スタンダード)、ダイニチ工業<5951>(東証スタンダード)が候補となる。さらに、冬用タイヤ需要で恩恵を受ける横浜ゴム<5101>(東証プライム)、TOYO TIRE<5105>(東証プライム)などのタイヤメーカーや、タイヤチェーン製造の北越メタル<5446>(東証スタンダード)など、交通障害関連銘柄にも投資機会が広がっている。

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