CSSホールディングス、第1四半期決算は増収増益で好調、通期業績予想は据え置き

■スチュワード・フードサービス・空間プロデュース事業の全てのセグメントで増収増益

 CSSホールディングス<2304>(東証スタンダード)は2月12日、2025年9月期第1四半期の連結決算を発表した。売上高49億3600万円(前年同期比17.4%増)、営業利益2億3300万円(前年同期比73.9%増)、経常利益2億4400万円(前年同期比65.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1億5100万円(前年同期比43.1%増)と大幅な増収増益を達成した。

 全てのセグメントが好調に推移し、業績を牽引した。スチュワード事業では、新規事業所6件を開業し、大型ホテルの開業をクオリティ維持を第一に支えている。フードサービス事業では、新規事業所5件を開業し、特にケアフード分野が伸長した。空間プロデュース事業では、金融業界の監視カメラ及びLEDサイネージ更新需要や、様々な施設におけるAV・放送設備更新などが業績に貢献した。

 今期から第5期となる新たな3ヵ年中長期経営計画「2025-27中期経営計画”Go Beyond!Next20”」が始動した。2027年9月期の連結業績目標を売上高270億円、営業利益9.5億円、ROE15%以上とし、「資本効率を高める投資の強化」をテーマに、既存事業組織における基盤強化と収益力の向上と、新たな提供価値の創造をミッションとするX valueユニットの活動を二軸で推進するとしている。

 業績予想については、2024年11月12日に公表したものを据え置いている。財務状況については、総資産が前連結会計年度末比5億5800万円増の64億8900万円となった。主な要因は、現金及び預金、受取手形、売掛金及び契約資産が増加したことによる。株主還元策については、年間配当金を30円とする予想を発表している。

 今回の決算発表では、各セグメントの好調な業績と、新たな中期経営計画の始動が注目される。特に、TechMagic社との戦略的パートナーシップ締結は、未来型ホテル・宿泊業界のオペレーション実現に向けた取り組みとして期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る