協立情報通信、26年3月期1Q増収・大幅増益、ソリューション・モバイル事業が好調

 協立情報通信<3670>(東証スタンダード、名証メイン)は8月7日に26年3月期第1四半期業績(非連結)を発表した。増収・大幅増益だった。売上面はソリューション事業、モバイル事業とも増収と好調に推移し、利益面ではモバイル事業の収益改善が牽引した。そして通期の大幅増収増益予想を据え置いた。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。株価は動意づく形で14年以来の高値圏だ。目先的にはやや過熱感で乱高下する可能性もあるが、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。

■26年3月期1Q大幅増益、通期大幅増収増益予想据え置き

 26年3月期第1四半期の業績(非連結)は売上高が前年同期比5.5%増の10億96百万円で、営業利益が5.6倍の1億01百万円、経常利益が5.3倍の1億02百万円、四半期純利益が6.6倍の69百万円だった。

 売上面はソリューション事業、モバイル事業とも増収と好調に推移し、利益面ではモバイル事業の収益改善が牽引した。

 ソリューション事業は売上高が2.4%増の4億15百万円で、営業利益(全社費用等調整前)が5.1%増の1億26百万円だった。奉行クラウド導入による基幹業務の業務DX支援、モバイル端末を活用した内線の導入や拠点ネットワークの改善など、主に既存ユーザー向けが堅調に推移した。モバイル事業は売上高が7.5%増の6億80百万円で、営業利益が8.1倍の89百万円だった。法人サービス部門ではパートナー企業とのソリューション展開によるインセンティブ収入の増加、店舗部門では人員再配置や全店舗のオペレーション統一による販売環境改善効果などにより、いずれも収益性改善が進展した。

 通期の業績予想(非連結、25年6月18日付で公表)は据え置いて、売上高が前期比11.7%増の50億円、営業利益が20.5%増の3億60百万円、経常利益が21.2%増の3億66百万円、当期純利益が49.0%増の2億56百万円としている。配当予想は前期と同額の55円(期末一括)で、予想配当性向は25.7%となる。大幅増収増益予想としている。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。

■株価は14年以来の高値圏

 株価は動意づく形で14年以来の高値圏だ。目先的にはやや過熱感で乱高下する可能性もあるが、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。8月7日の終値は2764円、今期予想PER(会社予想のEPS213円72銭で算出)は約13倍、今期予想配当利回り(会社予想の55円で算出)は約2.0%、前期実績PBR(前期実績のBPS1769円47銭で算出)は約1.6倍、そして時価総額は約33億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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