商船三井と富士通が最適化AI配乗計画システムを共同開発、ワークライフバランスを重視した新技術

■AIを活用し、船員の負担軽減と業務効率化を両立

 商船三井<9104>(東証プライム)と富士通<6702>(東証プライム)は3月12日、船員の配乗計画を最適化するAIシステムを共同開発したと発表。従来、手作業で行われていた配乗計画は、各船員の資格やスケジュール、船の運航計画など多くの要素を考慮する必要があり、調整に多大な時間と労力を要していた。同システムは、数理最適化技術を活用し、最適な配乗を迅速に算出できるのが特長である。

 同システムには、顧客のニーズに応じた配乗計画の作成、船員の乗船・休暇期間の平準化、結婚や出産といった個別のイベントに合わせた休暇取得のサポートといった機能が搭載されている。これにより、船員のワークライフバランスの向上が期待され、業務の効率化にも寄与する。導入後は、従来数時間かかっていた配乗計画の作成時間を約7割削減できる見込みだ。

 商船三井は、社員の働きやすい環境づくりを推進する「HC Action 1.0」に基づき、引き続き労働環境の改善に取り組む方針である。富士通もまた、同システムの開発を支援し、AIやデジタル技術を活用した社会課題の解決に貢献していく考えである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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