リコー、GPT-4o匹敵の日本語LLM(700億パラメータ)開発、AI開発の知見を結集

■ベンチマークで高評価、企業向けLLMの新たな選択肢

 リコー<7752>(東証プライム)は4月3日、モデルマージと呼ばれる独自技術を駆使し、GPT-4oと同等の高い性能を持つ日本語LLMの開発に成功したと発表。このLLMは、700億パラメータという大規模なものでありながら、省コストかつ省リソースで運用できる点が特徴だ。企業がオンプレミス環境でプライベートLLMを導入する際の、大きな課題となっていたコストと時間、リソースの問題を解決する可能性を秘めている。

 今回開発されたLLMは、ベンチマークテストにおいて、その高い性能が実証された。複雑な指示やタスクを含む日本語ベンチマーク「ELYZA-tasks-100」と、日本語のマルチターン対話能力を評価する「Japanese MT-Bench」において、GPT-4oと同等レベルの平均スコアを記録した。この結果は、リコーのモデルマージ技術が、高性能なLLMを効率的に開発する上で非常に有効であることを示している。

 リコーは、長年にわたりAI開発に取り組んでおり、画像認識技術や自然言語処理技術において豊富な実績を持つ。今回開発されたLLMは、これらの技術に加えて、最新のモデルマージ技術を組み合わせることで実現した。リコーは、今後も顧客の多様なニーズに応えるため、高性能かつ効率的なLLMの開発を推進していく方針としている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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