ファンペップ、ゼウレカとのAI創薬支援契約で特殊ペプチド研究を開始

■三井物産子会社ゼウレカのAI創薬支援と富士フイルム和光純薬の特殊ペプチド探索サービスを活用

 ファンペップ<4881>(東証グロース)は4月23日、三井物産<8031>(東証プライム)の完全子会社であるゼウレカとAI創薬支援コンサルティング契約を締結し、AI創薬による特殊ペプチド創薬研究を開始したと発表。ファンペップは独自のペプチド技術を用いた製品開発を推進しており、現在は抗体誘導ペプチドプロジェクトと機能性ペプチド「SR-0379」の研究開発を進めている。同研究はゼウレカのAI創薬支援サービスを活用し、後半では共同研究契約締結も視野に入れている。

 同時に、特殊ペプチド(非天然アミノ酸を含む環状ペプチド)創薬分野の研究拡大のため、富士フイルム和光純薬と特定の標的分子に強く結合する特殊ペプチドを探索する研究委託契約も締結した。特殊ペプチド医薬品は、低分子医薬品では結合できない標的分子を対象にでき、高分子医薬品より安定性や組織浸透性が高いことから、次世代のモダリティとして期待されている。

 ゼウレカはスーパーコンピューターや計算創薬技術を用い、AIや大規模分子動力学シミュレーションを活用した複合体構造提示や超大規模バーチャルスクリーニングなどの幅広いAI創薬支援サービスを提供している。ファンペップは2024年8月からゼウレカとの研究委託契約に基づき抗体誘導ペプチドのAI創薬研究も実施しており、今回の特殊ペプチド創薬研究でも同社のサービスを活用する。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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