イトーキ、東京国立博物館へ高機能展示ケース「Artivista」を納入

■文化財の美しさと保存性を両立する最先端技術を搭載

 イトーキ<7972>(東証プライム)は4月25日、東京国立博物館に高機能展示ケース「Artivista」を新たに納入したと発表。同製品は2023年より継続して納入しており、今年も最先端技術を結集した展示ケースが導入された。

 今回納入したのは、片側開口率90%の高い開放性を備えた行灯型展示ケースと、両側それぞれ90%の開口率を持つハイケースの2タイプである。いずれも展示品の美しさを最大限に引き出す設計となっており、ハイケースは幅3メートル、奥行き1.2メートル、高さ2.7メートルの大型サイズ。両タイプとも照明付き展示台を備え、電動による上下昇降が可能である。

 両ケースには、展示品の鑑賞を妨げない低反射コーティング高透過合わせガラスを採用。仏像をはじめとした貴重な文化財の繊細な表情や佇まいを、より美しく、ありのままに鑑賞できる仕様となっている。

 さらに、ケース内の空気環境や湿度管理にも徹底的に配慮。展示床板には環境対応素材を使用し、ケースにはデータロガーを内蔵している。気密性能は空気交換率0.03回/日を確保し、地震対策として滑り免震機構も装備。また、ミニマルなガラス扉機構によりガラス面を最大化し、「存在を消した展示ケース」として展示品そのものと純粋に向き合える空間を実現している。

 同展示ケースは、「仏様とともにある」と感じられる澄み切った空間を演出し、文化財鑑賞体験の質を高めている。今後もイトーキは、歴史的・文化的価値の高い美術品を守り伝えるため、最先端の展示ソリューションを提供していく方針である。

【東京国立博物館について】

 東京国立博物館は、日本で最も歴史の長い博物館として1872年に開館。日本をはじめ、東洋の貴重な文化財を幅広く収蔵・展示している。現在、館内では国宝・重要文化財をはじめとする多彩なコレクションが展示されている。

【イトーキの公共施設事業について】

 利用者や入居者のホスピタリティの向上、安全性・確実性の確保など、多様な課題に対して多彩なソリューションを提供。さまざまな施設の機能を最大限に活かす魅力ある環境・空間づくりを支援している。医療福祉施設や教育施設のほか、美術館、博物館、劇場などにおいても魅力ある空間づくりを通じて、地域の活性化に貢献している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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