インスペック、生成AI関連で3.7億円超の大型受注を獲得、翌期納入予定

■フレキシブル基板・精密部品用検査装置の性能が高評価

 インスペック<6656>(東証スタンダード)は4月28日、国内複数企業からロールtoロール型検査装置及び外観検査装置の大型受注を獲得したと発表した。受注総額は約3.7億円を超え、同社の通期業績予想売上高の10%を目安とする大型受注案件に該当する。これらの検査装置は生成AIスマートフォン需要に対応するもので、最先端のAI半導体製品に使用されるフレキシブル基板や、製造ラインで使用される精密部品を検査対象としている。

 今回の受注は、同社が持つ検査装置の性能とサポート体制がユーザーから高く評価された結果と同社は認識している。インスペックの検査技術は、半導体製造工程における品質管理の重要な役割を担っており、特にAI関連製品の製造においては高精度な検査が不可欠となっている。

 同社は今後も半導体チップの微細化やチップレット化へ向けた国内外企業の積極投資により市場拡大が続く半導体パッケージ基板市場向けを中心に、顧客ニーズに応える技術開発と営業活動を強化する方針だ。なお、今回の受注案件は2026年4月期に納入予定のため、2025年4月期の業績への影響はないとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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