アイデミー、素材業界に特化した新ライン「Aidemy Solutions forMaterial」を6月にリリース予定

■大阪開催「高機能素材week」で先行紹介

 アイデミー<5577>(東証グロース)は、6月1日にリリース予定のAIシステム開発「Aidemy Solutions(※)」の新ラインとして、素材業界の業務を変える次世代AIサービス「Aidemy Solutions for Material(AS4M)」を同時に正式リリースすると発表した。

 また、アイデミーは、5月14日~16日にかけて大阪で実施されるイベント「高機能素材week」に出展し、「AS4M」の詳細を先行して紹介する。ブースではMaterial AIアプリケーションのデモも体験できる。

 素材業界は、日本の製造業GDPの約2割を占め、鉄鋼や化学といった分野では計100万人を超える雇用を支える(※)など、日本の基幹産業として極めて重要な位置を担っている。グローバル競争の激化や2050年カーボンニュートラルに向けた生産プロセス転換が求められる今日において、AIやデジタル技術の活用が喫緊の課題となる一方で、長らく専門分野における知見や経験の蓄積・踏襲が重視されてきた傾向から、データ活用が他業界に比べて進みにくい現状がある。アイデミーは、2022年よりマテリアルズ・インフォマティクス(MI)を用いた素材業界のプロジェクト支援を実施しており、業界特有の課題やニーズへの理解を深めてきた。これまでの知見を活かし、日本の基幹産業の変革に貢献するために、素材業界に特化した新ラインを開始することとなった。
※新・素材産業ビジョン中間整理~グローバル市場で勝ち続ける素材産業に向けて~(案)(経済産業省 製造産業局 令和4年4月20日)

【AS4M概要】

 AS4Mは素材業界に特化したAIサービス。社内に点在する知見・実験データ・業務ツールをつなぎ、研究開発(R&D)、調達、製造、品質管理、規制対応、顧客対応まで、あらゆる業務プロセスを支援する。

 生成AI・機械学習・業務データベースを組み合わせ、「点在する知見・データ」を活用することで、意思決定・実験効率および品質向上をトータルに推進する。

■提供する3つのサービス

1.Material AIアプリケーション
あらゆる業務データを生成AIで“使える知識”に変換。判断と作業を効率化。
・報告書、実験データ、文書などを自動で整理・ナレッジ化
・ERP(企業資源計画)、LIMS(実験室情報管理システム)、MES(製造実行システム)など既存システムと接続し、データを一元活用
・生成AIを活用してQ&A、要約、レコメンドに対応

2.課題特化型AIシステム開発
顧客企業固有のデータと課題に応じて、最適なAIモデルを開発。構造・要因・性能を“見える化”する専用AIを構築。
・顕微鏡画像や物性データなど、顧客企業のデータと課題に合わせたAIモデルを個別開発
・「画像解析モデル」「因果分析モデル」「順・逆問題モデル」などを組み合わせて構築
・単なる解析提供ではなく、課題に応じて学習済みのAIモデルを提供

3.パッケージアプリケーション
研究データ・ナレッジを“使える形”で一元管理(Lab Bank)。AI活用の土台をすぐに構築。
・試験条件、試験結果、報告書などの研究知見をクラウド上で蓄積・共有
・材料情報も検索、物性予測が可能な機能を提供
・スモールスタートで導入でき、AI開発のベースとなるデータ環境を早期に整備可能

【イベント出展詳細】

■名称:高機能素材week
■会期:2025年5月14日(水)~16日(金)10:00-17:00
■会場:インテックス大阪
※アイデミーのブースは「2号館サステナブル マテリアル展10-9」。
■主催:RX Japan株式会社
■来場方法:来場には登録(無料)が必要。
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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