楽天グループ、ウクライナ防衛系スタートアップ支援でBrave1と連携

■防衛・安全保障総合展示会でウクライナ企業6社が先進技術を展示

 楽天グループ<4755>(東証プライム)は5月20日、ウクライナの防衛技術スタートアップ支援機関であるBrave1と協力し、ウクライナの先端技術企業による日本市場進出を支援すると発表。両者は、スタートアップ企業と日本の政府機関や潜在的パートナーとの連携も視野に入れ、さまざまな支援策を検討する。2025年5月21日から開催される防衛・安全保障総合展示会「DSEI Japan 2025」では、「Brave1 Powered by Rakuten」ブースを通じて、無人航空機(UAV)、医療技術(MedTech)、仮想空間技術(DigitalTwin)などを手がけるウクライナ企業6社が先進技術を展示する。

 出展企業には、電波妨害環境下でも自律航行可能なドローンを開発するDwarf Engineering、AIを活用した地理空間インテリジェンスを提供するFarsight Vision、リアルタイム状況認識基盤を構築するGriseldaなどが含まれる。ほかにも、没入型トレーニングプラットフォームを展開するLifesaverSIM、100万回以上の運用実績を持つUAVメーカーSkyfall Industries、自律的に大規模運用可能な無人機システムを開発するSwarmerが参加し、各社が戦場や緊急対応現場における革新技術を披露する。

 楽天は従来からウクライナ支援に取り組んでおり、「楽天クラッチ募金」などを通じて13億円以上の寄付を集めたほか、Viberの普及促進や新オフィスの開設、VEONとの協業を通じてインフラ再構築を支援してきた。今回のBrave1との連携を通じて、楽天は民間技術と防衛産業の橋渡しを担い、ウクライナの復興と国際社会への貢献を強化する姿勢を明確にした。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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