NEC、12万5千台の端末にCrowdStrikeの最先端アイデンティティ保護を導入

■ADベースの本格防衛策、エンドポイントから全体監視まで実現

 NEC(日本電気)<6701>(東証プライム)は5月23日、クラウドストライクおよびマクニカ、NECセキュリティと協力し、12万5千台の端末にCrowdStrike Falcon Identity ProtectionとFalcon Insight XDRを導入したと発表。これは、アイデンティティベースの攻撃防止を目的とした国内最大規模の導入事例となる。近年、企業ネットワークの根幹となるActive Directory(AD)が標的とされるケースが増え、進化する攻撃手法に対し、多要素認証などによる認証情報防御の重要性が高まっていた。NECは、オンプレミス環境でも柔軟に多要素認証を適用できる点を評価し、Falcon Identity Protectionの採用を決定した。

 今回の導入には、Falcon Flexの柔軟なライセンス体系が採用され、必要な機能を段階的かつ効率的に展開できるメリットがある。さらに、Falcon IDPだけでなく、Falcon Insight XDRも統合導入したことで、認証情報窃取、エンドポイントの侵害、ネットワーク内拡散といった攻撃の各段階を包括的に監視・防御できるセキュリティ態勢を実現。今後は包括的なデータセキュリティソリューション「Falcon Data Protection」なども追加導入し、さらなる強化を目指す。

 NECセキュリティは、AIや自動化技術を取り入れた次世代監視運用基盤を使い、マネージドセキュリティサービスの強化を計画している。NEC自身が「クライアントゼロ」として実践したノウハウを活かし、今後も顧客向けサービスへと還元していく構えだ。クラウドストライク、マクニカ両社は、NECの大規模導入を高く評価し、国内セキュリティ水準引き上げの一例と位置付けている。今回の統合セキュリティ強化は、国内他社にとっても今後の模範となる事例といえる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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