マテリアルグループが新会社設立、TikTok Shop支援を本格展開

■ライブコマースを軸にPRから購買まで一貫支援

 マテリアルグループ<156A>(東証グロース市場)は、ソーシャルコマースおよびEコマース分野への本格進出を目的とし、2025年5月15日に新会社「株式会社マテリアルリンクス」(本社:東京都港区)を設立し、6月2日から事業を開始したと発表。マテリアルリンクスは、動画プラットフォーム「TikTok Shop」を活用したマーケティング支援に特化し、企画から出店・配信・物流までを一貫して担う支援体制を構築した。代表取締役には、グループでマーケティング実績を重ねた亀山桃子氏と、20万人超のフォロワーを持つ美容系インフルエンサーのKevin(ケヴィン)氏が就任した。

 マテリアルリンクスは、クリエイターやコマーサーの強みを活かし、PR視点によるストーリーテリングを武器に、ブランドと生活者のつながりを強化する購買体験の創出を目指す。亀山氏は、PRとコマースの融合を通じた次世代型支援モデルを主導する。一方、Kevin氏は、自身のライブ配信や商品企画の経験を背景に、ストーリー性のある商品提案と共感を誘発する販売活動に注力する。両名は、双方向の価値共有による新たな消費行動の可能性を示し、サービスを深化させる方針である。

 世界的に拡大するソーシャルコマース市場は、2030年には6兆ドル超に達するとの予測があり、ライブコマース市場も2025年には4,000億ドル規模となる見通しだ。日本国内でも市場規模は今後数年で約1,300億円に達するとされ、成長が期待されている。マテリアルリンクスは、この動向を踏まえ、グループ各社の専門性と連携しながら、国内外への展開を視野に入れた事業強化を図る構えである。現時点で業績への影響は軽微と見込むが、将来的には新たな収益機会の創出につながる可能性がある。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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