シリコンスタジオ、任天堂の新型機「Nintendo Switch 2」開発環境構築に協力

■高性能ゲーム開発を支えるSDKやツール類の共同開発が明らかに

 任天堂次世代ゲーム専用機「Nintendo Switch 2」の開発において、シリコンスタジオ<3907>(東証グロース)は任天堂<7974>(東証プライム)と協力し、ゲームタイトル開発に必要な各種ツールや開発環境の構築を支援したと発表。対象となる技術にはSDK(ソフトウェア開発キット)やアセット制作ツール、シェーダーツールなどが含まれ、従来のNintendo Switch向けに用いられてきたゲームエンジン「NintendoWare Bezel Engine」の開発にも引き続き関与している。これにより、新型機の性能と機能を最大限に活かした開発環境の整備が進み、ゲーム制作の効率化と品質向上が期待されている。

 シリコンスタジオはこれまでも、ニンテンドー3DS、Wii U、Nintendo Switchなど、歴代の任天堂ハード向けに開発支援を行ってきた実績がある。ツールやシェーダーの提供に加え、ミドルウェア技術の開発・提供を通じて、ゲーム開発環境の強化に貢献してきた。今回のSwitch 2対応においても、任天堂との長期的な協力関係が基盤となり、迅速かつ高品質な開発体制の確立につながっている。今後も両社の技術とノウハウを融合させ、より優れた開発環境の構築を目指していく。

 シリコンスタジオは、エンターテインメント分野に限らず、自動車、映像、建築などの業界にも3DCG技術を提供し、開発支援・人材事業を展開している。高度なミドルウェア製品群『YEBIS』『Mizuchi』『Enlighten』は世界中のAAAタイトルにも採用されており、Unreal EngineやUnityといった汎用エンジンを活用したソリューション提供にも強みを持つ。今後はAI・ディープラーニングや5G、クラウドといった技術の進展を背景に、より高精度で付加価値の高いアウトプットを提供し、ゲーム業界をはじめとする多分野の進化に寄与する姿勢を示している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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