【株式市場】日経平均は209円高で4日続伸、米中交渉「合意」など好感されるが一部に出尽し感も

◆日経平均は3万8421円19銭(209円68銭高)、TOPIXは2788.72ポイント(2.48ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は16億1983万株

 6月11日(水)後場の東京株式市場は、引き続き米中の関税交渉が大筋合意とされたことは好感されたが、このところ上げてきた半導体株は東京エレク<8035>(東証プライム)が伸び悩むなど、米中交渉を先取った分、出尽し感もあった。自動車株も総じて重い。一方、三越伊勢丹HD<3099>(東証プライム)は一段と強い値動きとなり自民党・公明党が所得制限なしの「給付金」を検討と伝えられ富裕層の消費が活発化する期待。日本製鉄<5401>(東証プライム)も一段と上げた。日経平均は堅調だったが3万8500円(290円高)前後を下値に小動きを続け、大引けは209円高で4日続伸となった。

 後場は、米中関税交渉の大筋合意などを受け日本郵船<9101>(東証プライム)が一段ジリ高となり三菱商事<8058>(東証プライム)などの大手商社株は大引けに一段高。SUMCO<3436>(東証プライム)も一段ジリ高。ASIAN STAR<8946>(東証スタンダード)は業績予想の増額修正が好感されて前場ストップ高となり後場は大引けまで買い気配。モンスターラボ<5255>(東証グロース)も一段と上げてストップ高となり米国大手インターネット向け決済インフラの認定取得など材料視。アジャイルメディア・ネットワーク<6573>(東証グロース)も一段と上げ一時ストップ高となり「TikTockShop」活用支援開始など材料視。

 東証プライム市場の出来高概算は16億1983万株(前引けは7億4857万株)、売買代金は4兆484億円(同1兆9932億円)。プライム上場1630銘柄のうち、値上がり銘柄数は1139(前引けは1136)銘柄、値下がり銘柄数は426(同443)銘柄。

 東証33業種別指数は19業種(前引けも19業種)が値上がりし、パルプ紙、金属製品、サービス、化学、鉱業、石油石炭、鉄鋼、ガラス土石、精密機器、電気機器、卸売り、などが高かった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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