【株式市場】前場の日経平均は189円高、NY株高や石油株の重さなど受け中東情勢への過度な懸念が後退

◆日経平均は3万8501円08銭(189円75銭高)、TOPIXは2781.50ポイント(4.37ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は7億6919万株

 6月17日(火)前場の東京株式市場は、NYダウの317ドル高と円安を受け、イスラエルとイラク交戦による過度な懸念が後退。石油株が総じて重く海運株は朝方を除いて軟調になったこともあり、買い安心感が広がる形になった。アドバンテスト<6857>(東証プライム)やソシオネクスト<6526>(東証プライム)が続伸基調となって戻り高値に進むなど半導体関連株が高く、朝方は小安かった三菱重工<7011>(東証プライム)や任天堂<7974>(東証プライム)もしっかり。日経平均は55円高で始まり、午前10時にかけて200円高となり、その後も上げ幅200円前後で高下しながら前引けとなった。

 イオンファンタジー<4343>(東証プライム)が急動意となり5月の月次動向の一部訂正で「アセアン計」の上半期計を87.4%から99.7%にするなどの上振れ修正に加え夏日・猛暑日の到来も言われて活況高。マックハウス<7603>(東証スタンダード)は直近までの2日連続ストップ高を受けて制限値幅の臨時拡大が発動され一段高。暗号資産関連事業への進出を連日材料視。アセンテック<3565>(東証プライム)はオリックス<8591>(東証プライム)グループによるTOB(株式公開買付)を受け急伸ストップ高。エムビーエス<1401>(東証グロース)は前週末にテレビ経済番組で取り上げられたとされ週明けから連日大幅高。

 東証プライム市場の出来高概算は7億6919万株、売買代金は2兆715億円。プライム上場1627銘柄のうち、値上がり銘柄数は793銘柄、値下がり銘柄数は741銘柄。

 東証33業種別指数は19業種が値上がりし、その他製品、非鉄金属、水産農林、ガラス土石、機械、ゴム製品、電気機器、サービス、鉱業、精密機器、空運、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■生成AIでソフト開発効率化、工数9割削減も  ヘッドウォータース<4011>(東証グロース)は6…
  2. ■除雪の常識を変える45年の集大成  ホンダ<7267>(東証プライム)は6月25日、新型ハイブリ…
  3. ■V8の圧倒的性能を追求、レクサス「IS500」特別仕様車で足回りとデザインを強化  トヨタ自動車…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  2. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  3. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  4. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…
  5. ■5月訪日客数が過去最高、6月も好調持続の見込みで市場活況  足元のインバウンド需要は、好調に推移…
  6. ■インバウンド関連株は「トランプ関税」のリーチ圏外で小型割安株特性を発揮  「たかが1%、されど1…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る