ユニ・チャーム、豊田通商とケニアで合弁会社設立へ、資本金は約22億円

■生理用ナプキン現地生産を拡大、周辺国へ事業展開

 ユニ・チャーム<8113>(東証プライム)は6月18日、ケニアにおける衛生用品市場への本格進出に向け、豊田通商<8015>(東証プライム)と同社グループのCFAOケニアと共同で合弁会社「Sofy East Africa Limited」を設立することを発表した。2023年から現地で販売を開始したプレミアム生理用ナプキン「SOFY Deep Absorb」や、今年1月からは「SOFY Long Lasting」の現地生産・販売も始まり、販売は当初の計画を上回る好調な滑り出しを見せていた。今後は周辺国も含めた事業拡大と現地定着を見据え、開発・生産・販売・人材育成を一体で担う体制を構築する。

 新会社の名称は「Sofy East Africa Limited」で、本社はナイロビに置く予定。資本金は約22億円相当の20億ケニアシリング。出資比率はユニ・チャームが75%、豊田通商が17.5%、CFAOケニアが7.5%となる。事業内容はフェミニンケア、ベビーケア、ウェルネスケア製品の製造・販売。2025年12月の設立、2026年1月の事業開始を予定しており、現地社会と共生する形で持続可能な成長を目指すとしている。

 合弁契約の相手先である豊田通商は、輸出入取引を中心に広範なビジネスを展開する総合商社であり、CFAOケニアはアフリカ市場において消費財・インフラ分野での実績を持つ。今回の協業により、ユニ・チャームは既存の衛生用品供給体制に加え、現地に根差した生産拠点と販売網を手に入れることで、地域の女性の社会進出や生活の質向上に貢献していく方針だ。なお、2025年12月期の連結業績に与える影響は軽微と見込まれている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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