シスメックス、中南米強化へブラジル工場を移転・拡張、診断薬供給体制を刷新

■ブラジルパラナ州に5万平方メートル超の新拠点

 シスメックス<6869>(東証プライム)は6月26日、ブラジルの診断薬生産工場をパラナ州内で移転・拡張することを発表した。新拠点は同社の海外生産拠点で最大の敷地面積を有し、中南米市場への安定的な製品供給を強化する。

 ブラジルは中南米最大の人口と経済規模を誇り、医療需要が急速に拡大している。しかし、1人当たり医療費は日本の約6分の1と低く、市場の成長余地が大きい。シスメックスは2000年から現地生産を行ってきたが、需要増に対応するため生産能力の拡充が必要となっていた。

 新拠点は52,300平方メートルの敷地に診断薬の生産・物流・技術サービス機能を統合する。さらに、米国工場の有事発生時に備えたBCP機能も強化する。同事業により、同社は中南米市場の持続的成長と地域医療の発展に貢献する方針だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■金融・医療・公共分野に特化した高精度処理、低コストで安全運用可能  NTT<9432>(東証プラ…
  2. ■ジャイアンツ球場隣接の221邸、シニアの健康・交流を支える新拠点に  フージャースホールディング…
  3. ■IT・スタートアップ中心に若手CEO台頭、経営のスピード化が進展  帝国データバンクは10月14…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  2. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…
  3. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  4. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  5. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  6. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る