
■役員だけを対象に発表した銘柄もあるが株価は小安い
京写<6837>(東証スタンダード)は6月30日、一段と出直る相場になり、後場寄り後に5%高の403円(18円高)まで上げて約1か月前につけた年初来の高値408円に迫っている。今期・2026年3月期の連結業績予想を最高益の見込みとするなどで業績好調な上、前取引日の夕方、「譲渡制限付株式としての自己株式処分」を取締役にとどまらず従業員も対象に割り当てると発表。株主との価値共有を取締役だけでなく社員にも広げることで発生する効果に期待が強まっている。
6月27日の夕方、報酬制度として導入している「譲渡制限付株式報酬制度」により、普通株式7万1400株を同社の取締役4名と従業員の一部57名に割り当てると発表した。中長期的な企業価値及び株主価値の持続的な向上を図るインセンティブを付与すると共に、株主と一層の価値共有を進めることが目的。ちなみに、同社の発表と前後して取締役だけを対象に譲渡制限付株式としての自己株式の処分を発表した銘柄は小安い値動きとなっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)