協立情報通信、上場維持基準への適合に向け引き続き各種の取組みを推進、「流通株式時価総額」6月の株価上昇で4割近く増加
- 2025/6/30 19:49
- IR企業情報

■未定だった今期の業績見通しは経常利益21.6%増、株価も急動意
協立情報通信<3670>(東証スタンダード)は6月30日の夕方、上場維持基準への適合に向けた計画に基づく進捗状況(改善期間入り)について発表し、2025年3月31日時点で「流通株式時価総額」が基準を充たしていないため、当初計画のとおり、26年3月期までに上場維持基準を充たすために、引き続き各種の取組みを進めて行くとした。
上記時点での流通株式時価総額は6億8397万円。上場維持基準は10億円。6月中旬に未定だった業績予想を発表し、その後に株価は4割近く値上がりしているため、単純計算では上場維持基準に迫る水準に達している。
同社は「ソリューション事業」と「モバイル事業」を主力事業とし、ソリューション事業では、NTTドコモ、日本電気(NEC)、日本マイクロソフト、オービックビジネスコンサルタント(OBC)、サイボウズ、の5社のサービスパートナーのサービスを融合した「経営情報ソリューション」を企業別に提供する。また、モバイル事業では、NTTドコモショップの運営や豊富なラインナップをベースとした各種の法人向けサービスなどを行っている。前期・2025年3月期の業績は中期計画に対し営業利益が6.6%未達成となり、当期純利益も21.6%未達成だったが、売上高は1.7%上回って達成した。
これに対し、6月18日の夕方、3月決算発表で未定としていた今期・2026年3月期の業績予想と配当予想を開示し、売上高は50億円(前期比11.7%増加)、営業利益は3億60百万円(同20.8%増加)、経常利益は3億66百万円(同21.6%増加)、当期純利益は2億56百万円(同49.7%増加)とした。配当予想(期末配当のみ実施中)は1株につき55円(前期と同額)の予定とした。
株価はこれを受けて翌日に急騰しストップ高となった。その後も二段上げ相場に発展し、発表前の1600円台から一気に2500円まで上げ、直近も2200円台で推移している。発表前から4割近く値上がりしたため、単純計算では時価総額も4割近く増えていることになる。
同社では、さらなる流通株式時価総額の拡大に向け、法人系の売上構成を高めるとともに、継続型収益を強化していく方針のもと、企業の永続的な業績向上を図り、株価・企業価値の向上に寄与する事業運営に取り組無とした。2025年度は、期初より店舗系事業の復調し、改善が見えてきている。また法人関連ビジネスについては、クラウド化の流れにより、売上高は大幅な進捗は見込めないものの、収益率は向上傾向にあえう。これらを踏まえ、ソリューション事業とモバイル法人事業の融合連携を一層進展させ、提案プロセスや価格メニューの改善などマネジメント・体制の改善、ならびにメーカーをはじめとする多様なパートナーとの協業を進めていくとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)