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川崎重工、医薬・医療向けロボット「MC006V」を新発売、製薬現場の無人化を加速
- 2025/7/1 15:06
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■清浄度クラス5に準拠、最大可搬質量6kgで多様な工程に対応
川崎重工業<7012>(東証プライム)は7月1日、医薬・医療向けの6軸垂直多関節ロボット「MC006V」の販売を開始したと発表。人の介在によるミスや微生物混入のリスクがある医薬品製造現場では、自動化と無人化のニーズが高まっており、同社は2013年から「MCシリーズ」を展開してきた。従来機種はバイアル充填や滅菌・包装などの工程で採用されており、国内外の製薬現場で広く導入されている。
新機種「MC006V」は、最大可搬質量を従来の4kgから6kgに拡大し、動作速度やリーチも強化された。医薬品製造における清浄度基準GMPのグレードAおよびBに対応し、ISO14644-1のクラス5相当にも準拠する設計となっている。滑らかなボディ形状や防塵防水性能により、薬品でのクリーニングが容易であり、アイソレータなど狭小空間への設置も可能とした。
さらに、除染工程で使用される過酸化水素ガス(VHP)への耐薬品性も備える。ロボット表面や構成部品に耐VHP性の素材を採用し、高い腐食性環境下でも繰り返しの運用に対応する仕様である。同社は今後も高クリーン環境に求められる自動化ソリューションを提供していく方針だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)