フォーシーズHD、中国EC大手サイフ社と提携、日本製化粧品の本格販売へ
- 2025/7/4 08:30
- IR企業情報

■中国化粧品市場の成長取り込み、高品質日本製品をアピール
フォーシーズHD<3726>(東証スタンダード)は7月3日、越境電子商取引を手がけるサイフと中国市場における戦略的業務提携契約を締結すると発表した。同社は、美容・健康関連商品の卸売やEC販売を主軸とする中で、中国最大級ECモール「JD.com」などを活用した販路強化を成長戦略の一環として掲げている。化粧品市場が約8.5兆円規模にのぼる中国は、日本製品への信頼が厚い一方で、流通や規制の複雑さから高い参入障壁があるとされている。
今回の提携により、サイフ社が持つ現地での販売実績や運営ノウハウを活用し、フォーシーズHDの旗艦店を「JD.Worldwide」に出店。さらにPinduoduo、Douyin(TikTok中国版)、TMALL、WeChatなど複数チャネルにおいて代理販売体制を展開する。専用倉庫を使った物流支援や、現地法規制への対応、プロモーション施策までを包括的に整備し、中国消費者に向けたブランド訴求力を高める構えである。
サイフ社は、中国で2016年に創業し、正規品保証を強みにGMV6000億円を超える実績を有する企業である。今後は越境ECにとどまらず、一般貿易の展開も視野に入れた市場浸透を図る方針であり、同社との提携はフォーシーズHDにとって中長期的な成長基盤の確立につながる見通しである。現時点で連結業績への具体的な影響は未定とされており、開示すべき事項が生じた際には適宜公表するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)