ファーストコーポレーション、共同事業の分譲マンション販売が好調、26年5月期は増益・連続増配予想
- 2025/7/16 07:36
- 決算発表記事情報

ファーストコーポレーション<1430>(東証スタンダード)は、7月15日に25年5月期連結業績を発表した。大幅増収増益だった。不動産事業において共同事業による分譲マンションの販売収入が好調だったほか、事業用地の販売が当初想定を大きく上回った。26年5月期は減収ながら増益・連続増配予想としている。不動産事業の前期の反動減があるものの、完成工事高が堅調に推移し、請負価格適正化への取り組みなどで売上総利益率の上昇を見込んでいる。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は安値圏でのモミ合いから反発の動きを強めている。高配当利回りなど指標面の割安感も評価材料であり、出直りを期待したい。
■25年5月期大幅増収増益、26年5月期増益・連続増配予想
25年5月期の連結業績は売上高が前期比51.6%増の431億94百万円、営業利益が77.5%増の25億79百万円、経常利益が74.3%増の24億78百万円、親会社株主帰属当期純利益が76.7%増の16億69百万円だった。配当は前期比11円増配の42円(期末一括)とした。大幅増配で配当性向は30.1%となる。
大幅増収増益だった。不動産事業において共同事業による分譲マンションの販売収入が好調だったほか、事業用地の販売が当初想定を大きく上回った。建設事業は売上高が3.0%増の226億41百万円で営業利益(全社費用等調整前)が8.1%減の17億40百万円、不動産事業は売上高が222.6%増の202億74百万円で営業利益が113.1%増の21億87百万円だった。
全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が76億92百万円で営業利益が5億64百万円、第2四半期は売上高が195億36百万円で営業利益が10億円、第3四半期は売上高が75億40百万円で営業利益が3億21百万円、第4四半期は売上高が84億26百万円で営業利益が6億94百万円だった。
26年5月期の連結業績予想は売上高が前期比7.4%減の400億円、営業利益が8.5%増の28億円、経常利益が2.1%増の25億30百万円、親会社株主帰属当期純利益が4.8%増の17億50百万円としている。配当予想は前期比2円増配の44円(期末一括)としている。連続増配で予想配当性向は30.1%となる。
26年5月期は減収ながら増益・連続増配予想としている。不動産事業の前期の反動減があるものの、完成工事高が堅調に推移し、請負価格適正化への取り組みなどで売上総利益率の上昇を見込んでいる。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。
■株価は反発の動き
株価は安値圏でのモミ合いから反発の動きを強めている。高配当利回りなど指標面の割安感も評価材料であり、出直りを期待したい。7月15日の終値は882円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS146円42銭で算出)は約6倍、今期予想配当利回り(会社予想の44円で算出)は約5.0%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS816円73銭で算出)は約1.1倍、そして時価総額は約118億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)